溺愛される鬼少女② (ページ6)

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女の正体① ページ6

何なのあの人。
…うーん、なんだろう、すごく

「腹立つわ」

私良い人じゃないからね。
すごく殴りたい。

「…って言うか、首切られた！痛いわ！ふざけんなよ」

治ったけど。

それに加えて口も悪いんだからね。
敵に回した事後悔させてやる。

「アオイーーーー！！！」

とりあえずアオイに言いつけるんだから！

ズサーッ

「…痛い」

勢いよく走ったから転けた。
うう…膝から血出てる。

・

「あ、A！大丈夫だった！？」

「A…何かされませんでした？」

アオイとしのぶさん、カナヲ。
炭治郎たちがいた。

…みんなでお茶してるよ。私の一大事に。

「A、血が出てる」

カナヲが指差したのは私の膝。

「え！？何されたの！？」

「A、大丈夫か？痛いだろう、こっちに…」

「ぶっ飛ばしてきてやるよ！！」

…すごく心配されてる。

「何されたの！？」

アオイが伊之助を止めながらそう聞いてくる。
これ、恥ずかしくない？

タイミング、悪くない？

「…転けました。廊下で、ズサーッって」

「ださっ」

と言った善逸は殴っておいた。

「ふふ、他には怪我してませんか？」

「しのぶさんまで…してませんけど」

みんな笑い堪えてるの分かってるから。
笑ってくれ愚かな私を(誰

首に刀を当てられた事は黙っておこうと思う。
治ってるし。

「それで、何の話をした…ぷっ…んだ」

「炭治郎まで私を笑うのね！？もう離婚よ」

「いつ結婚したんだよ」

私たちは共に生きていくって決めてるからね。
いいの、気にしないで。

「話って言ってもよく分からなかったんだけどね」

それから何を言われたかを話した。

「…なるほど。柱の誰かがAの術を口外したみたいですね」

「それに、Aの事を嫌ってるみたい…」

アオイが心配そうに私を見る中、私は目の前の美味しそうなお煎餅から目が離せない。

…食べるね。

「炭治郎くんたちの話と柱の方々に聞いて来た話からすると…」

しのぶさん今日も美しいなあ。
顎に人差し指を当てて考える姿が絵になる。

「彼女は香りで人を操っています」

そしてお煎餅が美味しい。