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プロローグ ページ1
*
最初は、その背中に憧れた。
その背中を見ていたから、私は、その人に憧れたのだった。
だから。
「っ影山さん!」
ここ一番の大声で名前を呼んだ。それに驚いたのか、彼は立ち止まって私を振り返る。
――追い、つける。
「……A、お前、」
「私も行きます」
「は?」
「一緒に、行かせてください」
影山さんは目を見開いて、しばらく黙っていた。でも、今日だけは、私から折れるわけにはいかない。
そのまま、数十秒。諦めたように、彼はため息をついた。
「……本当に来るのか」
「はい」
そう言ってから、私は付け足した。
「だって、影山さんがいないなら意味ないですもん」
旅路は遥か、長くて遠い。
未来に向かうために、この日、私達は城を出た。
*
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作者名:スマトラ島のラフレシア | 作成日時:2016年8月1日 18時