同棲してます、。 Vol.19 Ryosuke

1005 *Ryosuke* ページ5

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涼介｢結婚する気ない？」


紅羽｢ええ､まったく！」


涼介｢奇遇ですね。俺もです。」


紅羽｢ほんとですか？！｣

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きゃー嬉しい♡とどこに喜びを感じているのかはさておき｡


今この目の前の紅羽さんは俺と結婚する気はさらさらないと言い切ってくれた｡


だったら話は早いよね！


これはあん時の二の舞にはならずに済む！と心の中は拍手喝采｡

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涼介｢じゃあ､是非お父様にその旨を…｣


紅羽｢それは無理です｡｣


涼介｢なぜ？！」


君がお父様に結婚したくないって言えばいいじゃん！それで結果オーライじゃん？！

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可愛い娘の頼み事くらい聞いてくれるはずじゃん！


紅羽｢…どうしても父は､私と貴方を結婚させたいそうです｡｣


涼介｢でも貴女は嫌なんでしょ？」


紅羽｢めちゃくちゃ嫌です｡｣

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…なんだろう｡


俺別に告白したわけでもないのにすっげえふられた気分なのはなんでだろう？


深刻そうに眉間に皺を寄せる彼女にもうお手上げ｡


涼介｢え？なんとかならないわけ？」

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もうぶっちゃけさ｡俺としては婚約さえ免れればそれでいい話なんだよ｡


そっちの事情なんざ知らねえって感じなんだよ｡


紅羽｢父は､私のことが大好きです｡｣


涼介｢え？ああ､そうなの？」

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だから知らねえよって感じだけどな｡


まあ見るからに親バカ感は強かったけど｡


紅羽｢でもうちの会社のことも同じくらい好きなんです｡｣


涼介｢で？何が言いたいの？」

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紅羽｢父は今まで…私には一切恋愛を禁止してきました｡｣


え､なんの話だろうこれ｡


とりあえず手持ち無沙汰な手にグラスを握った｡


涼介｢それは大変だったね｡｣

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紅羽｢でも､結婚となったらやっぱり好きな人と結婚したい｡

でも父がそんなの許してくれるはずがない｡そこでです!｣


涼介｢え？なに？」


紅羽｢涼介さん！私に涼介さんのことを好きにさせてください！」

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