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1013 *You* ページ13







“ええ?!ちょっとー!”


廊下を歩く裕翔くんの声がした。


やばい!帰っちゃう前に口止めしたいのに。


ぎゅっと身体に巻いたバスタオルを握ってドアを開けたら、涼介と目が合った。

































A「…裕翔くん、は…?」


涼介「帰ったけど。」


A「帰った…」


一足遅かったか…と落胆してるととっくに終わった乾燥機に気づく。

































A「あ、ブルゾン…」


また今度お礼がてら返さなきゃ。


っていうか、涼介帰ってきてたんだ。


裕翔くんに言わなきゃ!ってことで頭いっぱいだったから涼介がいるのは想定外。

































黙ってるのもなんか変だし、目が合った視線を逸らした。


A「裕翔くん、何か言ってた…?」


涼介「…特になにも。」


A「そっか。よかっ、…え?」

































閉めようとした扉にかかる手。


ガッと開かれたせいで脱衣所内の温かい空気が一斉に逃げる。


涼介「俺に聞かれてまずいことでも言ったの?」


A「そういうわけじゃ…」

































ポタ、と肩に髪から落ちる雫が垂れた。


涼介「っていうかそんな格好で出てこないでよ。」


そんな格好っていうのは…


言われて初めて自分がバスタオル一枚に包まれてることに気づく。

































A「これは、その…裕翔くんに、」


とりあえず早く言わなきゃ、と思った結果で…


今まで気にならなかったのに気づいたら急に恥ずかしくなってきたから扉を閉めようとするけどさせてくれない。


空いた手で掴まれた腕にびっくりしていたらバタン、と脱衣所の戸が閉まる。

































A「えっ、なん…」


なんで入ってくるの?!と驚きでいっぱいの私なんて涼介は御構い無しのようだ。


涼介「裕翔くんがなに?」


A「え…?」

































涼介「さっきから何回その名前言えば気が済むわけ?」


ジリジリと詰め寄る涼介は多分怒っていて周りなんて見えてない。


A「そんなつもりじゃ…」


いつもと違って逃げ場のない狭い脱衣所じゃ壁がすぐ。

































涼介「そんなにそっちがいいならもう…裕翔くんにすれば?」





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設定タグ:山田涼介 , 中島裕翔 , Hey!Say!JUMP   
作品ジャンル:恋愛
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(名前)ほのか(プロフ) - 何回も読んでしまいました!!続編を読みたいです!続きを書いてもらえたら嬉しいです!! (2018年9月10日 7時) (レス) id: 05b75f334f (このIDを非表示/違反報告)
rooose - すごく面白くて何回も何回も最初から読み直してます(T_T)!番外編など続きが読みたいです(T_T) (2018年6月10日 9時) (レス) id: 27a91521b6 (このIDを非表示/違反報告)
アスパラ - 毎日毎日帰ってきて読むのが楽しみで仕方がなかったです!嫌なことがあっても、この作品を読んでいつもキュンキュンしていて、嫌なことも忘れていました!本当にありがとうございま (2018年4月23日 21時) (レス) id: f7957228ff (このIDを非表示/違反報告)
山田華怜 - すごく面白かったです!! 3日で全部読みました(笑) できれば続編作ってほしいですっ (2018年4月3日 13時) (レス) id: 64fbe7ebd3 (このIDを非表示/違反報告)
のん - できればの話なんですか、式の事とか、新婚生活の話などを読みたいです!続編希望します!! (2018年3月29日 21時) (レス) id: 3788a9712e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすみ | 作者ホームページ:https://mobile.twitter.com/0059_asumin  
作成日時:2018年3月11日 10時

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