登校5日目・サバイバル7種オーディションとは ページ9
先輩の言葉にどわっと会場全体が騒ぎ出す。
もちろん、隣の3人も動揺が隠せないようだった。
岩本先輩は手に持ったマイクを隣の生徒へ渡す。
「僭越ながら、リーダーの岩本に変わりましてS会3年、阿部亮平が説明させていただきます。...ふっか。」
今度は阿部先輩か...
阿部先輩は深澤先輩?に合図を送る。
"ふっか"と呼ばれていて誰かと思ったが、視線の先に深澤先輩がいたから多分彼なんだろう。
コードに繋がれたパソコンを操作する深澤先輩。
すると、会場内に設置された4つのスクリーンが起動した。
なるほど、プレゼンテーション方式か...。
こんだけの人数いるし、言葉よりも伝わりやすくていいね。
画面が表示されたのを確認した阿部先輩は手に持った冊子を読み上げていく。
「"サバイバル7種オーディション"とは、先程リーダーの岩本が言った通り、白雪学園の生徒であるために全校生徒の皆さんには7種あるオーディションから好きなものを受けて頂きます。」
ほほぉ...
なんかすでに面白そうじゃん?
「7つの項目に関して詳細は伏せますが、ヒントだけ与えましょう。」
その言葉と同時にスクリーンに表示される文字。
「"S会メンバー7人の得意分野"?」
ラウールくんが不思議そうにボソリと呟く。
「ヒントは"S会メンバー7人の得意分野"。メンバーが誰かは発表いたしません。そして、ここからが重要事項になります。今から提示するルール、ノルマをクリア出来なかった生徒は...
退学してもらいます。」
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作者名:塩おにぎり | 作成日時:2023年5月17日 10時