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「S会のリーダーをしております。3年の岩本照です。お忙しい中お集まり頂きありがとうございます。」
堂々とした佇まいで話す先輩は、4方向全ての座席に座る生徒や大人たちにお辞儀をした。
「皆様の大切なお時間を頂いているため、早速ですが本題に入らせて頂きます。」
ついに来た。
どんな事が発表されるのだろうか...
周りの生徒たちがザワつく。
僕は生唾をゴクリとのみ、前傾姿勢で先輩を眺めた。
「新年度に変わり、ありがたいことに今年も学園には沢山の新入生が入学してくれました。そして1年生に関してはここ2週間の学園生活を、2年生、3年生に関してはS会が出来た当初よりS会一同見守らせて頂きました。...そこで私共が感じたことがあります。」
淡々と話す岩本先輩の表情が少し険しくなる。
「入学できたことに安心して、本来の目的を忘れているのではないかと。」
全校生徒に向けバッサリと言い捨てた先輩。
おぉ！！
すげぇ迫力！！
確か目黒くんが"ここに入学すれば将来安泰"と聞いたって言ってたし、そう思っている生徒は多いだろう。
「我が学園の理事長の"才能があるのに金銭面等で活躍できない若者を救済したい"という考えで集められた私たちはそれに答えられるような相応しい行動、活躍ができているのか！"エリート校である白雪学園の生徒"というブランドに甘えてたるんでいるんじゃないか！そう思えて仕方がないのです！」
熱く僕らに訴えかけてくる岩本先輩。
その熱量に先程までざわついていた周りの生徒たちは何も言えずにいた。
「そこで私たちは考えました。どうしたらその甘ったるい考えを払拭出来るのか。」
ここにいるみんなの視線が岩本先輩に集まる。
「"白雪学園の生徒"だというブランドが欲しいならば死ぬ気で勝ち取ってみせろ。"サバイバル7種オーディション"を開催することをここに宣言する。」
登校5日目・サバイバル7種オーディションとは→←登校5日目・重大告知
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作者名：塩おにぎり | 作成日時：2023年5月17日 10時
