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〈 02 〉 ページ31

*02*



(降谷side)







組織(奴ら)がNOCリストを狙っている。






今後の機転となるかもしれぬ重大事実を知ったのは、翌日のことだった。


厳重に保管されてある本庁のNOCリストが奪われたとすれば、一刻を争う事態となる。


何が何でも死守しないとな…







「NOCか…」





組織の裏切り者…






「……」





シェリー…

守りきれず死なせてしまった、エレーナ先生の娘…





それと、






「赤井…っ」






忘れたくても忘れられない、

脳裏に焼き付けられた記憶が甦った。









.









.








.









どうやらこの家は、僕の安息の地らしい。








「ただいまー」






予定時刻より随分と遅い帰宅となってしまった。


Aは…





「…ん?停電か?」

「…みたいです」

「A、風呂場にいるのか。」





暗闇の中で、彼女の存在を近くに感じた。





「いえ、今出ま「アン!」

…わ!?ハロくんびっくりし______」





何か温かく、柔らかい…

且つ、風呂上がり独特香りを漂わせる物体の感触を、自身の胸元で感じた。






「これは…Aか?」

「ふ…降谷さん…ですか?」





……Aってこんなに小さいのか。

身動きが取れなくてぴたりと僕の胸元で静止している状態も、

何というか、可愛いな…。





……いや、そんな感想はどうでも良くて。





「えっと、A…このままではちょっと歩けないかな。」

「……あ、」





ひとまずブレーカーを上げないと。






「スマホは確か…」






Aが離れた所で、自身のポケットからスマホを取り出す。





「よし、これを懐中電灯に」

「わ…!!」





灯りを灯す動作に集中して、Aに向かって白い光を当ててしまった。

突然の明るさに驚いたのか、身動ぐ瞬間にバランスを崩したA。






「A!?」







瞬時にAの身体を抱き上げた。


一瞬…

本当にそれは一瞬だったが、







「「_____!!」」







唇に、柔らかく温かい物が。









直後、停電は治まった。





「……怪我はないか?」

「いえ…ありがとうございます…」





まずいかもしれない。

Aは…恐らく状況を掴めていないようだ。






いや、それより何だその格好は。

夏とはいえ下着で歩き回るのは…






「ごめんなさいぃ!!」







……え?







「恥じらい……か?」








これは…



大きな進歩かもしれない。

*Characters*→←大切な存在



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juno108(プロフ) - とっても面白いです!続きがすごく気になります! (2020年5月20日 13時) (レス) id: 73960369a7 (このIDを非表示/違反報告)
さち - おもしろかったです。続きが早く読みたいです。よろしくお願いします。 (2019年2月11日 21時) (レス) id: 70b86fd223 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴこ | 作成日時:2019年1月13日 2時

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