【名探偵コナン】ラプソディー3【警察学校組】

午後の喫茶ポアロにて ページ37

『え、トロピカルランド？』


蘭「そうなの！次の空手の都大会で優勝したら新一が連れて行ってくれるって約束したの！」



Aは午後の一時を‘喫茶ポアロ’で寛いでいたら授業を終えた蘭と園子がやってきて、流れで女子トークに参加することになった


先日の水族館の事件後、新一は蘭から借りた携帯を排水溝に落としてしまって、そのお詫びと言い蘭と約束をしたのだ





園「まぁ、新しい携帯は弁償してもらうのは当然だけど」


トロピカルランドは旦那とデートしたいがためのこじつけよね、と園子はニヤニヤしながら蘭を見る


蘭「だーかーら！新一とはそんなんじゃないって！」


『でも、そういう楽しみがあるなら都大会も頑張れるんじゃない？』


梓ちゃんもそう思うでしょ？とAはカウンターにいる女性店員の‘榎本梓’に向けて問いかける


梓「確かに！それが好きな人なら俄然やる気が出るわ！」






Aはコンセントも貸し出してくれるし、息抜きと小説を書く場所としてポアロはお気に入りの場所の一つである

通ううちに梓とは互いに名前で呼び、梓が休みの日には一緒に出掛ける仲までになった





蘭「Aさんと梓さんまで…！」


蘭は顔を赤くしながら否定はするが両片思いなのは傍から見ればわかるものの本人たちが一向に認めない





梓「甘酸っぱい青春なんて今しかないから楽しまなきゃ損よ！」


園「梓さん年寄りくさい〜」






盛り上がる蘭たちを余所にAは視線を下に落とす




『(トロピカルランド………ね)』




もうすぐ原作が始まると思いながらAはコーヒーカップを手に取り、コーヒーに口をつけ周りに気づかれないよう笑顔から表情を無くした

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