天使が重すぎる 2 (ページ8)

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EP.56 ページ8

あみside

ラウ「でもさ、僕あみちゃんが何の学校受けるかも知らないんだよね笑」

『確かに私、受験のこと何にも言ってないもんね。らいむたちも何にも言わなかったんだ』

ラウ「うん。進路のことは人が勝手に言わない方がいいよね、っていう暗黙の了解っていうか、ね」

『みんなの配慮がすごい』

ラウ「何にしても、あみちゃんが自分の夢叶えてるのが僕には見える！」

『なにそれ笑』

ラウ「ほんとだよ！見える！」

さっくんもラウールくんも、未来予知能力でもあるの？

それぐらい自信満々に言うもんだから、「私は大丈夫」って思っちゃうんだよね

『ありがとう、なんか頑張れる様な気がする』

ラウ「うん、あみちゃんは絶対合格する！合格したら、学校のことも教えてね！」

『分かった』

ラウ「じゃあ頑張ってね！もうきるね！大切な日に時間貰っちゃってごめんね！」

『大丈夫だよ。わざわざありがとう』

ラウ「うん！バイバイ！あみちゃんは絶対大丈夫だからね！」

最後まで気遣いを忘れないラウールくんは、絶対自分からは電話を切らないみたいで私から通話終了のマークを押した

ラウールくんが言ってくれた「あみちゃんは大丈夫」って言葉

ありきたりに思えるけど、わざわざ電話してきてくれたことも相まってさっきまでの緊張がほぐれた気がした

「あみー、ご飯だよ！」

『はーい！』

いつの間にママも起きてたんだ

下に降りれば、ニコニコしたママ

『おはよ、朝から嬉しそうだね』

ママ「だって、あみのこと起こしに行こうと思って部屋の前に行ったら誰かと連絡してたのよ。そしたら、相手ラウールくんぽかったんだもん！朝から幸せになっちゃった笑」

『うわ、部屋の前にママ来てたの気づかなかった！』

ママ「良いじゃないの！受験は気持ちが大事だって言うし！」

『そうかもだけど、、、』

ママ「良いから良いから！なんかママの気分も上がっちゃってパンケーキにフルーツとか乗っけちゃったわよ。ほら、食べよ？」

『そんなにテンション左右されることある？』

私よりも心が若いんじゃないかって思うママに背中を押されて椅子に座って食べたパンケーキは本当に美味しい

ママ「行ってらっしゃい！あみらしく頑張ってきてね！」

玄関先まで見送ってくれたママに手を振って受験会場に向かった