天使が重すぎる 2 (ページ42)

今日:32 hit、昨日:12 hit、合計:51,353 hit

After story -5- ページ42

あみside

佐久間「うぇええええ！？」

ラウールくんが美容室に来てくれた日から1ヶ月と少しが立った頃

朝、店内の掃除をしてたらさっくんの驚きの声が聞こえた

『どうしたの』

佐久間「あみ、なんで言ってくれなかったの！？」

『何を？』

私、なんか黙ってたことあったっけ？

佐久間「これだよ、これ！」

『なにそれ！？』

さっくんが持ってきたのは一冊の雑誌

『なんでラウールくんが…？』

誌面にはポーズを決めるラウールくん

佐久間「朝、今月店に置く雑誌買ってきたからパラパラ見てたらなんか見覚えのあるやついるなと思って。よく見たらラウールなの。あいつってモデルだったの？」

『知らない知らない。何にも聞いてない』

見間違いなんじゃないかと思って一回目を擦ってもう一回見てみるけど

『マジだぁ』

数人乗ってるページの中でも一際目立ってる金髪で長身なラウールくん

改めて見るとバグのように脚長いし本当に顔が小さいな

そしてまぁかっこいいこと、、、じゃないじゃない。

『電話、してきてもいい？』

佐久間「してこい！今すぐしてこい！掃除は俺がしとく！」

私からほうきを奪い取って裏の部屋の方に背中を押される

他の美容師さんからの不思議そうな視線が刺さるけど、ごめん説明は後にさせてください！！！

『もしもし、ラウールくん！？』

ラウ「おはようあみちゃん、こんなに早い時間に電話かけてくるの珍しいね。今日お休みなの？」

『休みじゃないよ仕事中！そんなことより、モデルになったの！？』

ラウ「あ、見ちゃった？」

『見ちゃった？じゃないよ！さっきさっくんに見せてもらって本当にびっくりしたんだから！』

ラウ「えへへ笑結構前から決まってたんだけどびっくりさせたくて黙ってたんだ。本当は僕から言うつもりだったけど美容院にある雑誌だったのかぁ」

『モデルになりたいなんて言ったことなかったのになんで急に？』

こーゆーのって確かオーディションがあるんだよね？

いつのまにか受けてたんだか