天使が重すぎる 2 (ページ41)

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After story -4- ページ41

あみside

よし、いい感じ

『完成しました！』

合わせ鏡を開いて後ろのフォルムまで見せたら「すごい！」って嬉しそうにしてくれる

金髪にもいろんな種類があるけど、話し合った上で黄色味が少ない方が似合いそうだよねってことになって白っぽい感じの金髪になった

一回も染めたことのない髪の毛だったからブリーチで綺麗に色が抜けてくれて自分の中では満足のいく仕上がりになった

髪型も全体的に切って、前髪も流してちょうど良くなるように調節してみた

これは完全に個人的にラウールくんにしてほしい髪型ってことなんだけど、気に入ってくれてるみたいでよかった笑

ラウ「えー、このまま家に帰るのもったいないなー。どっか寄り道して帰っちゃおうかな」

『わかる。髪の毛染めた日って家に帰りたくなくなるんだよね』

何回もそういう感情になったことあるもん

ラウ「そうだ！あみちゃん今日何時にお仕事終わるの？」

『今日は18時だったかな』

ラウ「その後一緒にご飯行こうよ！」

『いいよ笑行こっか』

ラウ「やった！！！じゃあそれまでぶらぶらお散歩しとこーっと」

ケープをとってもう一回整えてあげて肩をポンポンっと叩く

ラウ「じゃああみちゃん後でね！」

美容院の入口でブンブン手を振るラウールくん

佐久間「なんか急に大人びたな」

『黒髪と全然雰囲気違うよね』

佐久間「仕上がりもめっちゃ綺麗だし。初めてとは思えないわ。まじすげぇ！」

『頑張りました笑』

佐久間「ちょいちょい見てたけど、ちゃんと会話しながら進めてたし手際もよかったわ。」

『さっくん見て勉強してきたからね』

佐久間「お前っ、それはちょっと照れるって！」

『今褒めてるわけではないけどね？』

そんな私の言葉は聞かず、いやーいい人入ったわ！って言いながら裏に入っていくさっくん。

『ふぅ…』

意外と神経を使ってたみたいでドッと疲れがやってくる

これを毎日何人も担当してる美容師さんってほんとにすごい

さっくんの計らいのおかげで午後は比較的ゆっくりめ。

仕事終わりのご飯のために頑張らばらなきゃ