天使が重すぎる 2 (ページ40)

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After story -3- ページ40

あみside

『卒業式どうだった？やっぱり泣いた？』

ラウ「ううん、泣いてない。あみちゃんだって泣いてなかったじゃん」

『まぁね。康二だけ大号泣だったね』

ラウ「康二くんは極度の寂しがりやだから」

『愛されキャラだね』

なんてたわいもない話をしている間にもどんどん進めていく

お客さんとのコミュニケーションを大切にするために、手元だけに集中してしまわないようにするのは学校での実習でも一番気をつけてた部分

1人で練習する時もマネキンに向かってブツブツ話しかけてみたり

『大学行ってからやりたいバイトとかないの？食べるの好きだから好きな飲食店とかさ』

ラウ「うーん。決まってるけど秘密！」

『なにそれ笑』

いたづらに笑うラウールくん

何回聞いても教えてくれないやつだこれ

ラウ「めめとか康二くんきた？」

『まだ来てないよ。だって働き始めてから一週間ぐらいしか経ってないし』

ラウ「あの3人も絶対あみちゃんに担当してほしいっていうよね」

『だからまだアシスタントの身なんだってば』

ラウ「えー、僕たちはあみちゃんにやって欲しくてきてるんだもん。佐久間くんが信頼してる技量なら安心だし」

『地味にプレッシャーかけてくるよね』

ラウ「無意識でーす」

でも、本当にあの3人のことも担当できたら嬉しいなーって思ってる

めめにはテクノ卒業して違う髪型に挑戦させたいし

康二は今もおしゃれな髪色にして楽しんでるから全然違う雰囲気なる髪色にしてあげたい

らいむもショートカットしてみたいっていってたし、せっかくなら私に切らせて欲しいなって

ラウ「美容院行くのって緊張するからあんまり好きじゃなかったけど、あみちゃんのところだったら毎日でも期待ぐらいだなぁ」

『嬉しいけど自分でも頑張ってケアしてね？金髪はだいぶダメージがあるよ笑』

ラウ「ケアの方法も教えてください！」

『了解しました』

目線を手先から上に向けると、鏡越しにラウールくんと目があった

なんか、すっごく嬉しそうにニコニコしてる

『もしかしてずっと見てた？』

ラウ「うん、観察してた」

『マジか』

そう言われた瞬間旧に視線を感じるというか、、、

『目、瞑ったりできる？』

ラウ「無理」

『ですよね』

目線あげなかったらよかったかも、なんて思いながら最後の仕上げに入った