EP.71 ページ23
あみside
まだやり合ってるめめと康二をただ眺める私たち
たくさんあった食べ物もいつのまにかあと少し
遅くなると親に怒られるからもうすぐお開きの時間
らいむ「あみはラウールくんのこと好き?」
『、急だね』
なんの前触れもなく聞くから危うく飲み物こぼしそうだったよ
らいむ「夏祭の後カフェで恋バナした以来、あみのラウールくんへの気持ちが変わったか聞いてなかったなぁと思って」
『そうだっけ』
らいむ「こら、逃げないの」
『うぅ…』
らいむ「今ならあの2人絶対聞いてないし、ね?」
『ね?って言われましても、』
自分でもわかってる
『多分、私はラウールくんのことが好き、なんじゃないかな』
らいむ「そんなに曖昧なことある」
『だってしょうがないじゃん!この17年間彼氏もできたことなければ好きな人がいたかどうかすら怪しい私からしてみれば、本当にラウールくんのことが好きなのか自信がないんだもんっ』
らいむ「そうだ、この人恋愛赤ちゃんだった、、、」
『その言葉らいむにもお返ししたいけどね』
めめからの好意に気づかないだけじゃなくて、自分がめめを好きって事にも気づいてなかったんだから
らいむ「じゃあ聞き方変えるね。もし、超可愛くてスタイルのいい女の子とラウールくんが並んで歩いてたらどう思う?」
そう言われたら私の頭の中にはラウールくんの隣に、スタイルが良すぎる信じられないくらいの美少女が並んでるのが浮かんだ
『なんか、不安かも』
らいむ「なるほどね、じゃあ次。ラウールくんが誰かに告白されてます!どう?」
頭に浮かぶのはラウールくんが告白されてる所に出くわしちゃった私。
え、気まずい
でも気まずいだけじゃなくて
『断れ、って思っちゃう。あれ、私性格悪い?』
らいむ「大丈夫、じゃあ最後。ラウールくんに彼女ができました。どう?」
これは映像が浮かぶとかそういう問題じゃなかった
気づいたら口から「それは嫌だ」って言ってたんだもん
ラウールくんに彼女ができた想像をしようとしたら、なんか胸がギュッってなるっていうか、ソワソワするっていうか、なんか落ち着かない
らいむ「あみ、それはね」
『はい、』
らいむ「完全に恋だね。うん、恋だ、もう好きだそれは」
やっぱり、心のどこかで分かってた答えが返ってきた
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琉衣(プロフ) - 初めまして読ませて頂きました!ハマってしまって何回も読んでます! (2023年1月28日 19時) (レス) @page39 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あすみ | 作成日時:2022年12月8日 21時