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EP.65 ページ17

あみside






ラウ「僕の特徴ってなんだと思う?」




『特徴?』






唐突にそんな質問を投げかけて、来たばっかりのチーズインハンバーグを頬張るラウールくん




絶対熱いって、、、ほら、涙目になってるじゃん





『背が高い、とか』




ラウ「他には?」




『えー、すっごい褒めてくれる』




ラウ「他には?」




『えぇ、まつ毛が長い』




ラウ「絞り出したね」




『ラウール君が聞いてきたんじゃん!』






僕の良いところは?って聞かれるよりも僕の特徴はって聞かれる方が答えにくい気がしてきた





なんかすごい難しい






ラウ「ハーフっていうのは出てこないんだね」




『あ、確かに』






なんで出てこなかったかって言われたらよくわかんない




今まで気にしたことなかったな






ラウ「僕ね、だからあみちゃんのこと好きなんだよね」




『だから、とは』






言ってる意味が全くわかんない




この会話のどこに、好きになるポイントがあったの?






ラウ「あみちゃん、中3の一学期なんの委員会に入ってたか覚えてる?」




『中3の一学期、、、なんだっけ』




ラウ「だよね笑 中3の一学期、あみちゃんは環境委員会でした!中1の僕も一緒の環境委員」




『そうだったかも!なんか私、やたらと環境委員会になってた気がする!」




ラウ「うん、3学期もやってたよ笑」




『やっぱり!…でもそれがどうかしたの?』




ラウ「それでさ、あみちゃんが委員長やってたの。覚えてるかわかんないけど」




『あー、思い出してきた。その時誰もやりたくなくてさ、じゃんけんに負けたんだよね』




ラウ「よくあるやつ笑 それでね、何かの用事であみちゃんが僕のことを教室までヤビに来たことがあったの。もちろん入学したばっかりだし顔と名前なんて一致してないわけ。あみちゃんは僕のこと知らないし、僕もあみちゃんのこと知らなかった」






説明されると徐々に当時の風景が頭に浮かんでくる様な気がする




めんどくさいなとは思ってたけど、入学したばっかりの一年生のフロアに行くのはちょっとワクワクした気がする




部活に入ってなかった私が、少しだけ先輩を感じられる気がしたから








ラウ「僕ね、この日にあみちゃんの存在を認識するとともに好きになったんだよね」

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琉衣(プロフ) - 初めまして読ませて頂きました!ハマってしまって何回も読んでます! (2023年1月28日 19時) (レス) @page39 id: d7ec384554 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あすみ | 作成日時:2022年12月8日 21時

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