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EP.4 ページ5

あみside





3年ぶりに見たラウールくんは、昔の可愛らしい面影を残したままそれはそれは美少年に成長している



おまけに身長もぐんと伸びてて、椅子に座ってる私は見上げるだけで首が痛い





目黒「2人って知り合いだったの」



『おんなじ中学校だったんだよね』



向井「そうなんや!知らんかった」





よし、このまま私はここからフェードアウトしてこれ以上話が進まないように…





ラウ「ねぇ康二くん、自分の席戻って」



向井「ん?急に?なんで、」



ラウ「良いから戻って。あとあみ先輩も康二くんの席座っちゃダメ!」



『ちょっ、えっ?』





ぐっと手を引かれて強制的に立ち上がらせられる



横目に見えるのは蓮のニヤニヤした顔





目黒「もしかしてラウが言ってた人ってあみのこと?」



ラウ「うん、そう」



向井「何の話?俺何にも聞いてへんで」



ラウ「あれ、言ってなかったっけ?あみ先輩は中学校の時からずーっと俺の好きな人だよ!」





、、、あぁ、終わった



みんなに聞こえるような声量で堂々と言ったよこの子



自分の椅子に腰を下ろして自然と頭を抱えてしまう



絶対みんなに聞こえてたじゃん今の



分かってる、ラウールくんに悪気がないのは分かってる



でもさ、恥ずかしさはないわけ!?なんて文句を心の中でぶつけてみる





向井「まじ!?知らんかった!!!運命の再会やん!!!」



『康二。うるさい』



向井「すんません」



『蓮もにやついてないで一旦この子のことしばいてもらっていい?』



目黒「まかせろ」



ラウ「俺しばかれるの!?なんで!!!」





立ち上がった蓮と逃げるラウールくん




そのままに出て行ってしまえっ





ラウ「あ!あみ先輩!めめの事蓮って呼ぶの、僕嫉妬しちゃう!!!」



『去り際にそんなこと言うな!!!』





最後の最後まで爆弾を投下して出ていったラウールくん



2人がバタバタ出て行った後の教室はなんとも言えない空気が漂ってて、その空気の中心で私はまた机に突っ伏した

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作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時

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