EP.33 ページ34
あみside
時が経つのは本当に早い
派手に飾り付けられた校門、普段より身だしなみに気合いが入った生徒たち
文化祭の日の学校は非日常だ
学校に向かう足取りもみんな軽い
そりゃそうか、授業ないだけで嬉しいぐらいだもん
毎日入れ替わりで校門の前に立ってる先生の顔つきも心なしか楽しそう
ちなみに今日は阿部ちゃん先生で、いつもはちょっとぼさっとした前髪が降りてるだけなのに今日は全体にウェーブがかかってる上に前髪も上げてある
整った顔がより強調されて朝からキャーキャー騒がれてる
『阿部ちゃん先生も気合い入ってるね』
阿部「違うんだよ、仲良い友達が俺の学校が今日文化祭だって知っててさ、そいつ美容師だから家に乗り込んできてセットまでされちゃったよ。朝からピンク髪のうるさいやつが家にくる俺の気持ちにもなってくれよ…」
『ピンク髪でうるさい美容師ってさっくんみたい』
阿部「その人の苗字何」
『佐久間。佐久間大介。私のお母さんの弟』
阿部「まじ!?」
『声でかっ!裏返ってるし。え、まさか阿部ちゃん先生の友達ってさっくん?』
阿部「そのまさか。まじか、佐久間って村田の親戚だったのか、そりゃあ文化祭の日にちも知ってるわけだ。」
『さっくんと阿部ちゃん先生とか組み合わせが謎すぎる。全然共通点なさそう』
阿部「ない。マジでないよ。でもなんか仲良いんだよね。」
『今度さっくんに阿部ちゃん先生の面白話聞いちゃおーっと』
阿部「は!?やめなさい!」
『ふふんっ笑』
朝からいいこと聞いちゃったな
この前の鬼のテキスト運びの仕返しになるかも(?)
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作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時