EP.27 ページ28
あみside
ラウ「あみちゃん、知ってる?」
『え、急に?何を?』
ラウ「人ってね、自分より大きいものには少なからず圧迫感とか恐怖を感じるんだって」
『そうなんだ、?』
ラウ「特に男は自分より大きい同性に劣等感を抱く人が多いらしいよ。だからね、」
『、、、何してんの笑』
ラウールくんの視線を追って足元を見れば思いっきり背伸びしててプルプル震えてる
見上げたら確かにすっごい大きい
絶対190センチ以上ある。普通の身長知らないけど
ラウ「ふぅ、疲れたぁ!あの人絶対年上だし怖かったから大きくなってみた!」
『なる、ほど…?』
ラウールくんの思考はたまによくわからない
ユーモアがすごいってやつ?
いや、そんなことより
『助けてくれてありがとう、』
ラウ「どういたしまして!追い払えてよかった。」
ニコッとしたラウールくんの笑顔にすごい安心感があって、自分が少し怖がってたことを感じた
ラウ「てかなんで1人なの!らいむちゃんは!?」
『めめと二人で花火を見に、』
ラウ「うわ!めめのせいだ。めめのせいであみちゃんが変なやつにナンパされた!」
『おぉ!?ま、まぁそうだね』
訂正もめんどくさいし面白いからそーゆーことにしとこう
ごめんねめめ
『ラウール君はなんでここに?』
ラウ「僕はダンスの帰り!花火あるならちょっと近くまで行ってみよっかなーって思って」
『だからジャージなのか』
至って普通のジャージなんだけど、脚が長すぎるせいで丈が足りてなくてチラチラ靴下が見えてる
でもラウールくんにかかればそんなのすらスタイリッシュに見えてくる。
本人に自覚はないだろうけど
ラウ「あみちゃん、髪の毛おしゃれだね」
『ありがとう、夏休み限定で染めてるの』
ラウ「僕、白が1番好きな色なんだよね。だからなんか勝手に嬉しい」
『そっか、』
三つ編みの先を触ってるのか頭皮が少し引っ張られてくすぐったい
ラウ「あと浴衣、めっちゃ似合ってる。すっごい綺麗」
『…ありがとう』
相変わらずストレートだから恥ずかしくなって一歩前に出て、でも私ばっかり照れてるのはなんか恥ずかしくて
『助けてくれた時、かっこよかった』
勇気を出して伝えた瞬間、夜空に大きな花が咲いた
花火の光で火照った私の頬が誤魔化せてますように____
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作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時