EP.25 ページ26
あみside
『ごめんらいむ、用事思い出した!』
らいむ「え、急に?」
『うん、ごめん!帰らなきゃ!』
らいむ「帰るの!?」
『まじごめんね!めめ、あとは任せた!』
目黒「ん、あぁ。え?」
なんだその頼りない返事は!って言いたいところだけど、ぐずぐずしてたら列から抜けるタイミングを失いそうだからさっさとその場を離れることにする
人混みをかき分けて道の端っこに出て列の先の方を見てみれば、ちゃんと並んで歩いてる2人
よし、良い感じじゃん
後で康二にもちゃんと報告しとかないと
『ふぅ』
とはいえこの喧騒の中で一人ぼっちってめっちゃ寂しいな
きっと帰りながらでも花火見れるよね
めっちゃ人の多いこの時間に流れに逆らって進むのは気がひけるからもうちょっとしたら帰ろ
それから、らいむからめめとの進展聞かなきゃだ
ちょっと離れた人通りの少ないところでスマホをいじって時間を潰す
みんなのインスタグラムのストーリーは夏祭りのことでいっぱい
らいむととった写真あげようかなって思ったけど許可とった方がいいだろうから後にしようかな
「お姉さん、1人?」
やっぱりみんなの浴衣姿ってかわいいな
「お姉さん聞いてる?」
制服姿とは全然違うもん
「ねぇってば」
『え、私?』
「そうだよ、ずっと話しかけてるじゃん!」
『てっきり私じゃないかと…」
だってお祭りに来てまで道端でスマホいじってる人に声かけなくない?
「お姉さん1人っしょ。俺と遊ぼうよ」
『…まじ?』
ここにきてこんな古典的なナンパに会うことある?
さっき寂しいとは思ったけどあなたみたいな人と一緒に遊びたいとは一ミリも思ってないのよ
「何黙っちゃってんのさ、大丈夫だって、お姉さん可愛いし」
いや関係なっ!私の顔とか絶対関係ない!
『大丈夫です。もう帰るんで』
「えー、帰るなんて勿体無いじゃん!せっかくのお祭りだよ?」
『いや、ほんと大丈夫なんで。』
ここは穏便に帰ってしまった方が、、、
「良いじゃん、いこ!」
『ちょ、ちょっと!』
その場を離れようとした時、手首を掴まれちゃって足止めをくらった
この状況どうしたら言い訳?
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作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時