天使が重すぎる (ページ20)

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EP.19 ページ20

あみside

『ここ私の家。わざわざ送ってくれてありがとね』

ラウ「めっちゃあっという間だった！」

『うん』

確かに1人で帰る時間よりも何倍も早く感じた

ラウ「じゃあまた明日ね！明日はアミちゃんたちの教室に行く！」

『分かった。じゃあ明日ね！』

玄関のとこまで上がって振り向くとまだたったまま

『ラウールくん！楽しかったよ！』

ラウ「！？」

今までは思ってても口に出さなかった

でも、さっきの会話をふと思い出して気づけば伝えてた

ラウ「僕も楽しかった！！！」

軽く頷けば満足そうにきた道を戻っていった

＊＊＊

『ただいまー』

母「おかえり！」

いつも通り洗面所で手を洗ってそのまま二階の部屋に上がろうとしたらドアの外からバタバタして聞こえる足音

『どうしたの？』

夜ご飯の支度でもしてたのかエプロン姿のママがすっ飛んできた

母「今の子、誰！？」

『今の子？あぁ、ラウールくん』

母「すっごいイケメンさんじゃないの！あみの彼氏？」

『違うよ笑てか見てたの？』

母「見ようと思ったわけじゃないのよ。洗濯物取り込んでたらあみの声が聞こえたからおかえり！って言おうと思って外見たの。そしたら男の子と一緒にいるからびっくりしちゃって」

『そゆこと』

母「大丈夫、その後すぐ窓閉めたから話は聞いてないわよ。お母さんには聞かれたくないだろうからっ」

『それはまぁ、ありがとう』

母「もー、良い感じの子がいるなら言ってよー！」

『言わないでしょ普通！』

母「良いじゃん！ママ友恋バナしようよ！あ、良いこと考えた。今度のお休みの日一緒にカフェ行こうよ！」

『、、、あり』

ただでさえ若く見られがちなママがキャッキャはしゃぐと、本当に少女のみたい

母「久々に2人で出かけるの楽しみだね！」

我ながら美人で優しくて、いろんな面で理解の深い母親だなって改めて思う

母「その時にさっきのイケメンくんのことも聞くからね！」

『はいはい』

リビングからグツグツ音が聞こえてきて慌てて戻っていったのを見届けて、私も自分の部屋にあがった