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EP.18 ページ19

あみside




『途中までは一緒なんだっけ?』




確か前、登校するときに途中であった気がする





ラウ「うん!でも今日はあみちゃんのこと送っていく」



『え、大丈夫だよ。』



ラウ「だめ!何があるかわかんないでしょ?」



『まだ明るいけど?みんな部活してる時間だし。そもそも私の方が年上だし、』



ラウ「...僕が長く一緒に居たいだけなんだけど、ダメ?」



『っ!!!』




ちょうど傾きかけた夕日に照らされてもともと水分量の多い目はくりっくり




『そ、そういう事なら』




簡単にお願いを受け入れちゃう



私ってチョロいのかもしれない





ラウ「今日はたまたまあみちゃんに会えてラッキーだったなぁ。いっつもはすぐ帰っちゃうし。先輩にはちょっっとだけ感謝かも」



『そっか。呼び出されてたんだもんね』



ラウ「本当にびっくりしちゃった!告白なんて人生で初めてだよ」



『え!?それ本当?』



ラウ「本当だよ?僕女の子と話すの苦手だし、男の子の友達だってそんなに居ないのに。教室でも隅っこの方が落ち着くもん」



『私とからいむとはあんなに楽しそうに話すのに、』





てっきり一年生の教室でも沢山の人に囲まれて、みんなの中心にあるタイプかと思ってた





ラウ「2人は別!話しやすいし。あみちゃんはもっと特別!だってすk…」



『ストップストップ!それ以上は言わなくて良い』





本当、喋ってる間は油断も隙もないわこの子





『ラウールくんって素直だよね。何でも言葉に出す感じ』



ラウ「言葉にしないと伝わらない事って多いでしょ?特にポジティブな事はどんどん口に出さなきゃ。」



『伝わらない事、か。』



ラウ「そう。もし伝えたい事を伝えられないままその人に会えなくなっちゃって、後から後悔しても遅いでしょ?」



『うん、遅い』



ラウ「それって勿体無いじゃん。だって伝えられるチャンスはあったのにさ。それは絶対に嫌だからちゃんと言う事にしてるんだ!」



『そっか。良い事だね。やらずに後悔よりやって後悔、的な。私もちゃんと言葉で伝えなきゃなって思った。』




正直、素直に伝えるってすごい苦手



相手の機嫌を損ねたらどうしようとかどう思われるかな、とか色々気にしちゃうもん




ラウ「そうしてみて!ポジティブな言葉って自分も幸せになれるから」




あみちゃんならできる!ってガッツポーズをするラウール君を見てたらできるような気がするんだ

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作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時

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