EP.17 ページ18
あみside
『終わったぁ!』
ラウ「お疲れ様っ」
私には3冊でいいよ、って紳士っぷりを発揮して自分は10冊近く一気に運んでくれた
10冊も別に難なく運んでて、やっぱり男の子だなーって。
おかげで本当にすぐ終わってきっと私1人でやるのとは比べものにならないぐらい早く終わることができた
『ラウールくん本当にありがとう!助かった!』
ラウ「これを1人で運ぶのはきついよ。阿部ちゃん鬼だね」
『可愛い顔して鬼なの』
「誰が鬼だって?」
『やばっ、』
顔は見えてないけど後ろには確実に阿部ちゃん
『か、会議は?』
阿部「終わったよ。だから急いで戻ってきて手伝おうと思ったのにいきなり悪口かぁ?」
『申し訳ねぇ』
阿部「反省の色皆無だな笑笑」
クシャって笑ったから本当に怒ってるわけじゃなさそう
『全部運び終わったよ』
阿部「後ろにいるラウールくんのおかげでしょ?ありがとね」
ラウ「僕のこと知ってるんですか?」
阿部「知ってるよ笑 目黒と向井と仲良しの頭の良い一年生でしょ?」
『ラウールくんって頭いいの』
阿部「目黒から理系教科が得意だって聞いたけど、」
ラウ「文系教科よりは得意かな?」
阿部「理系か。じゃあ来年からは俺が教えることになるかもね」
ラウ「よろしくお願いします!阿部ちゃん先生!」
阿部「阿部ちゃん先生!?初めて聞いた笑」
『良いじゃん阿部ちゃん先生。私も使おっ』
阿部「阿部ちゃんよりはましか」
『かもしれない?』
阿部「まぁいいや、とりあえず運んでくれてありがとう。気をつけて帰りなね?」
『はーい』
阿部ちゃん先生が職員室に入っていくのを見届けてからラウールくんを見上げる
『帰ろっか』
ラウ「うん」
すっかり日が長くなって6時を過ぎてもまだまだ明るい
誰もいない静かな廊下を2人で並んで歩き始めた
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作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時