EP.13 ページ14
あみside
ラウ「あー、楽しかった!」
『だね笑』
あの後ラウール君に連れられて入ったのはどこにでもあるファストファッション店
でも、あまりにもなんでもいい感じで適当に選ぶから
『ストップ。せっかく一緒に来たから私に選ばせて』
なんて言っちゃって、そっからはもうラウールくんが私のマネキン状態
何を着ても似合うからスタイルと顔に恵まれてるとはこんなにも素敵なことなのかと改めて感じた気がした
着替える度にちょっと変なポージングを決めてからカーテンを開けるもんだから毎回毎回笑いも止まんなくて
『モデルさんできそうじゃん』
って言ったら
ラウ「あみちゃんが言うならやってみたいなー」
って返されて、今度はビシッとカッコよく決めるもんだから本当にモデルさんみたいでそのままカーテンを閉めてしまった
そんなこんなで何店舗かお店を回って約2時間
似合いそう!って思ったものを着てもらってその中でもとくにピンと来た4つを嬉しそうに買ってた
ラウ「今度から洋服に買う時あみちゃんについて来てもらおっかなー」
『めめと都会の方に連れて行ってもらうってさっき言ってたのに』
ラウ「それも行くよ?でも、めめに選んでもらった服はいっぱいあるからあみちゃんに選んでもらった服も増やしたい!」
『欲張りだね?笑』
ラウ「だってめめもあみちゃんも大好きだもん!」
『そ、そっか////』
果たしてこの子は照れるという言葉を知っているのだろうか
『そ、そういえばラウールくんは部活入らないの?』
我ながら話の逸らし方が下手くそすぎる、、、
ラウ「うん!」
あ、なんとか成功した模様。
『てっきりめめと一緒のサッカー部入ると思ってた』
ラウ「無理無理!僕球技できないの!足だけは早いんだけどなー」
『へぇ、意外』
ラウ「でもね、小さい頃からやってるダンスはこれからも続けていきたいなーって思ってる」
『ダンスか、いいね!見てみたい!』
うん、きっとカッコいい
ダンス未経験の私はしょぼい想像しかできないけど
ラウ「いつか見せてあげるね!」
『楽しみにしてる』
ラウ「ねぇあみちゃん、」
『ん?』
ラウ「アイス溶けちゃうよ?」
『あ!!!』
気づけば手に溢れそうなバニラアイスクリーム
焦って一口食べれば超音波みたいな笑い声が隣で響き渡った
682人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時