EP.12 ページ13
あみside
『えっと、ここで良いの?』
ラウ「うん!服買うときは基本的にここだよ」
『そう、なんだね』
わたしたちが来たのは近所のショッピングモール
中学生の時に友達とよくきたなーってぐらい
私たちが住んでるとこは電車一本で都会の方に出れるから、高校生にもなると放課後でも都会の方に行って遊ぶ方が多い
ましてや服を買うってなったら尚更おしゃれなお店が多いとこに電車で行くのに…
ラウ「上に着る服はどこでも良いんだけどズボンは普通のお店じゃちょうどいいのがないからネットで頼むんだー」
『なるほど、』
そっか、ラウールくんの脚の長さと細さに合うズボンなんか日本にはあんまりないよね
でもそれにしたって
『本当にここで良いの?』
ラウ「まだそれ言うの?めめと一緒じゃん!」
めめと一緒にここに服買いに来た時も何回もそれ言われたんだから!って、そりゃあ言うでしょうよ。
めめと康二は私服もオシャレだって噂で聞くし
『なんかこだわりとかあると思ってたから』
ラウ「ないよ。布さえあれば良いと思ってる」
『わぁ、極端』
ラウ「よく言われる。でも、めめもけっこうここで服買うこと多いんだよ!組み合わせの問題なのかなぁ?」
『多分めめは全部をここで買ってるんじゃないよ。他のとこで買ったのと合わせてるんじゃない?』
康二と買い物行ったって話もよく聞くし
ラウ「そーゆーことかぁ。今度僕も連れてってもらおっかなー」
『行ってみたら洋服に興味出るかもよ?めめと一緒なら店員さんに話しかけられても大丈夫でしょ?笑』
ラウ「あみちゃん、バカにしてるでしょ?」
『…してないよ』
ラウ「うそつきっ」
『ごめんって笑笑』
ラウ「うーん、可愛いから許すっ!」
『かっ、かわっ!?』
こうやってサラッと爆弾を落としては私の心を動かしてくるんだ
早く洋服買ってなんか食べようよ!って先に歩き出したラウールくん
もはやそれが目的だろっ、ってツッコみたくなるぐらい軽い足取りに思わず笑ってしまった
682人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あすみ | 作成日時:2022年10月9日 23時