昔馴染みとの約束_2 (ページ4)

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約束_33 ページ4

烏野高校、って今言ったよね

ってことはやっぱり、この筋肉の付き方は……

「もしかして、バレー部？」

「！！よくわかったッスね！リベロやってます！！」

「……なんとなく。へぇ、リベロなんだ」

流石に筋肉がバレー部っぽかったなんて言う度胸はない
それにしても、烏野のリベロ、か

「あ、あの！宜しければ美女様のお名前を！！」

「はははっ！さっきから思ってたけど、その”美女”ってなんの事？」

さっきから元気で騒がしい彼が面白くてつい笑ってしまった
山本に似てる気もするけど、ちょっとだけ違うかも

なんていうか、可愛い

「わ、笑った……！そのまんまの意味ッス！！」

「元気だねぇ。えっと、名前か。わたし、音駒高校3年の天雲Aです。よろしくね、えーっと……夕？」

あ、可愛くてつい呼び捨てにしてしまった
流石に失礼だったかも……

「夕…………良い！！」

「あ、ソウデスカ」

「っていうか、音駒なんッスか！！」

「うん。わたしもバレー部だよ。男バレのマネージャー」

「ってことは、今度練習試合するっていう！！」

「そうそう。あ！……恥ずかしい話、迷子になっちゃってさ。道を教えてほしいんだけど……」

「そうなんスか！俺もウチの迷子探してる途中ッス！！」

ソウナンダー、なんか複雑
夕って逆っぽそうなのに……

どっちかっていうとリエーフ側っぽいのに！！
わたしはいつもそっち側なのに！！

なんて失礼ことを考えながら密かにショックを受ける

って、それどころじゃない

迷子である自分の現状を思い出し
待ち合わせ場所であるスーパーの場所を聞いてみる

「あぁ！そのスーパーなら、ここ真っ直ぐ行って突き当たり左行ったらでっかい道路に出るんでそこからちょっと歩いたら着きますよ！」

「本当？助かった〜」

「なんなら送りま「西谷ー！日向見つかったぞー！」お！スガさん！マジすか！！」

夕にかけられた声の方向を見ると
2人組の片方が手を振っていた

どうやら烏野の迷子は見つかったらしい

まぁ、ウチの迷子も多分見つかってるだろうけど……

「迷子さん、見つかったみたいで良かったね。じゃあ、わたしはこれで」

「え！Aさん送りますよ！！」

「大丈夫。夕も練習あるんでしょう？ありがとう。またね」

さすがにそこまでしてもらうのは申し訳ないし

夕にもわたしの意図は伝わったみたいだ

「はい！失礼します！！」

「うん」