昔馴染みとの約束_2 (ページ16)

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約束_45 ページ16

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『じゃあ、テスト前の部活休止期間に勉強会開くから。さっきの3人は強制参加ね。後は自由で。あ、邪魔するなら来なくていいから』

『でもそれじゃあ、Aさんが勉強出来ないんじゃ？』

『安心しろ芝山。コイツ、テストの学年順位毎回TOP10入りしてるから』

『えぇ！？』

『とにかく、テスト不安な奴だけ来ること！解散！』

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「って、言ったよね？」

「ウン、言ってましたネ」

「なんで帰らないの？」

「僕もテストが不安だからデス」

部室休止期間初日、場所をわたし達の教室に指定して集まった脳筋組3人の他に、見慣れたトサカ頭がいた

確かにクロは頭が特別良い訳じゃないけど、でも、悪くも無いはずだ

去年までテストの度に4人で勉強してたんだからそれくらいわかる

「1人でこの馬鹿3人は大変デショ。手伝うから、俺にも勉強教えて♡」

「黒尾さんも頭悪いんですか！」

「リエーフ、お前ちょっと黙っとけ」

「はいはい。もういいや、始めよ」

そこからは黙々とテスト勉強……

というわけには勿論いかず

「違うリエーフ。これはここの公式」

「犬岡、英文の順番が違う。ここ反対」

「山本。フランシスコ・ザビエル。”サン”フランシスコ・ザビエルじゃない」

脳筋三馬鹿はやっぱり一筋縄じゃないかない

去年は山本だけだったし
福永が任せろと言ったので任せっきりにしていた

結果として、赤点ギリギリセーフの点数と
疲れ果てた福永が誕生した訳だけど

「山本〜。ここ、こうした方がやりやすいぞー」

「うお、マジッスか！」

「マジマジ」

こう考えると、クロがいてくれて助かった
この3人は1人じゃ捌けなかったかもしれない

「黒尾さん、頭もいいッスね！」

「おぉ〜、わかってるじゃねぇか犬岡。もっと褒めろ〜」

調子に乗るから言わないけど

「まぁ、誰かさんのおかげでな〜。１,２年のとこは大方いけるぜ？」

なんて、ニヤニヤしながらこちらを見るソイツには
絶対言ってやらないけど

「……自分の勉強は進んでんの？」

「ぼちぼち。あ、これどうすんの？」

「これはねぇ……」

心の内でちょっとだけ、”ありがとう”と呟いた

そして、時が経ち、テスト終了後

「「全員、赤点回避！！」」

「当たり前でしょ。誰が教えたと思ってんのさ」

「今回も学年3位流石っすパイセン」

「わたしも今回は捗ったからね」