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「じゃあ余所の会社紹介してやるよ。
ツテ探しとく」
まだ考え中だと言ったのに、
勝手に進路を決められたことにモヤモヤする。
お金を出してもらえるだけで有難いのだから
不満を持つなんておこがましいかもしれないけど、
今までは私の意思を尊重してくれていたのに
どうして広臣さんは急に強引になったのだろう。
優しかった広臣さんが
どこかに行ってしまったようで、
悲しいような淋しいような気持ちになる。
結局それからキッシュプレートが運ばれてきても
モヤモヤは晴れず、
お料理はおいしかったはずなのに
いつもみたいに楽しいと思えなかった。
お祖父様へのお土産は、
カヌレにすることにした。
むすくれたままの
私の手を引いた広臣さんがお店に入り、
プレーンと抹茶とオレンジのカヌレを
買ってくれる。
なぜ未だに手をつながなければならないのか
不思議で仕方なくて、
できればやめてほしかったけど
手を引っ張って抵抗しても無駄だった。
結局ご実家に着いてからも手を引かれて、
お祖父様の待つテラスへ赴く。
「いらっしゃい、Aさん。よく来たね」
「……お邪魔します」
お祖父様はうれしそうな笑顔で
出迎えてくださったけど、
上手く笑顔を返せず沈んだ声で挨拶してしまう。
それに気づいたお祖父様が心配そうに眉を下げ、
広臣さんを見て厳しい表情を浮かべた。
「おい、広臣。また何かやったのか」
「違うよ。こないだのパーティーのこと
まだ引きずってんの。
今日もデートしたくないって言われたけど
無理やり連れてきた」
「お前な……きちんと詫びもせんと。
そんな態度では
Aさんが許さんのも無理はない」
そう言って、お祖父様は呆れたように
ため息を吐いた。
「女の後始末はしたのか」と
尋ねられた広臣さんが、こくんと頷く。
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なつめ(プロフ) - みぃー姉さん» コメントありがとうございます♪楽しく読んでいただけたのならとてもうれしいです！これからは山あり谷ありになる予定ですが最後はハッピーエンドになりますので、最後まで読んでいただければありがたいです♪ (2019年9月13日 22時) (
レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - さこさん» 私も書いていてめっちゃじれったいです笑 特に広臣さん、もっとやっちゃえよー！と思うのですが、そうできないご事情がおありなのです……これからもキュンキュンしていただけるようにがんばりますので、続きを楽しみにお待ちください♪ (2019年9月13日 22時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
みぃー姉(プロフ) - 初めまして。もう夢中になって読んじゃいました。読んでいくうちにキュンキュンがたくさんあってもう最高です。これからの展開がどんな風に主人公ちゃんと臣さんが変わっていくのか楽しみで、続きが気になりますね(*^^*) (2019年9月12日 17時) (レス) id: ec49dee706 (このIDを非表示/違反報告)
さこ(プロフ) - こんばんは！毎回、キュンキュンします！キュンキュンするのですが、なんだかじれったい感じがするのは、私だけでしょうか？主人公ちゃん、自分の気持ちに本当に気づいてないのとか広臣さん、それ本心！？って思っちゃうけど、先が気になってたまりません（≧∇≦） (2019年9月11日 21時) (レス) id: d95e73f21b (このIDを非表示/違反報告)
なつめ(プロフ) - ユキさん» テレビでの直人さんはヘタレですが実際にはトキメキが止まりそうにないですね(^^) (2019年9月11日 19時) (レス) id: 273ec9fd08 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつめ
| 作成日時：2019年7月30日 23時
