〃＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ページ17
“弟子にして欲しい”
それが潤の堂本への頼み事だった
“ええで”
まるで呼吸をするついでのように
さも当たり前というような返事が帰ってきて
びっくりしたのは頼んだ潤の方だった
雅紀も潤の頼み事にまさかと驚いたが
堂本のなんのためらいもない返事にさらに慌てて
え？え？と
二人の間であちらこちらと交互に顔を覗き込む
雅紀があたふたと戸惑っているうちに
事はトントン拍子に進んでいき
やっと気持ちが落ち着いた頃には
潤は高校卒業と同時に
この事務所で使ってもらうことが決まっていた
雅紀は少しばかり気になっていた
潤が探偵になってしまったら
潤の両親の会社はどうなってしまうのか？
潤には姉がおり今現在会社を手伝っているのだとか
そしてその姉はなかなかの手腕の持ち主で
今回 だめになってしまった商品は
姉が中心になって企画したものだった
だから会社は姉に任せ
またこんなことが起こらないよう
自分は影から支える役割を果たしたい
そう考えていたところに
剛との出会いがあった
そして
あの時雅紀が言った“探偵ミタイダネ”
といった言葉は“ミタイ”ではなく
潤は“探偵”となった
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43(プロフ) - 大変お待たせして申し訳ありませんでした。見捨てることなくページを開いてくださった皆様、ありがとうございました。亀更新が続きますが、完結目指してカーソルはノロノロと進んでいっております。最後までお付き合いいただければ嬉しいです。よろしくお願い致します。 (2021年5月12日 21時) (
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作者名：43 | 作成日時：2021年5月12日 21時
