第187Q ページ26
試合も終盤
ここに来て木吉先輩、大我、テツヤのトリプルチーム
それが吉と出るか、凶と出るか。
でも何かしら策があるんでしょ、テツヤ。
テツヤはあの瞳の奥で、様々なこと考えている。
私が言うまでもなく、彼は策士だ。
無策でこのトリプルチームに挑むわけがない。
それには青峰も気がついているようで、ギロリとテツヤを睨んだのを見た。
青峰のボール裁きは見事だった。
トリプルチームをものともしない、圧巻のプレー。
その華麗な動きで大我を抜き去ったが、木吉先輩立ちはだかる。
それをサイドジャンプで交わし、ゴールを捉えた。
シュート体勢に入ったら、青峰は確実に決めてくる。
どこからでもどんな形でも、決めてくる。
それがキセキの世代スコアラー、青峰大輝なのだ。
けれど、青峰の視界の外から大我の手が伸びてきた。
彼の手がボールを叩き落とそうとする。
私は、ハッと息を飲んだ。
抜かれたのはワザとで、死角からブロックするため！？
まさかとは思うが、大我は確実にゴールまでの軌道に介入した！
止めた！と一瞬思ったが、青峰の上半身が、ぐんっと傾いたのでその希望は崩れる。
あのシュート体勢から大我のブロックを交わし、ボールをゴール目掛けて投げた！！！！？
あの状態で躱すなんて、どんな身体能力してんのよ！！！！
前述した通り、青峰はゴールを捉えたらどこからでも決める人だ
トリプルチームでも青峰は止められないというのか…？
私が悔しさのあまり下唇を噛んだ時。
彼の放ったボールはリングにぶつかり、ネットをくぐることはなく、鈍い音を立てながら弾かれた。
え…
何が起きたかわからなかった。
あそこから青峰が外すわけない。だったらなぜ…。
────私が言うまでもなく、彼は策士だ。
青「…テツ、てめぇ…！」
テツヤのやった事は、おそらくオーバーフローの応用…いやこっちの方が真の使い方？
青峰の視線をリングから自分へと誘導したのだ。
それも普通のシュートなら効果はほとんど発揮されないだろうが、今のような無理な体勢からの速い動作なら…
なるほど、そのためのトリプルチーム、か。
そんなことより…。
テツヤ
貴方は自分じゃ到底キセキの世代には及ばないと思ってるんだろうけど、それは違う。
現に今、テツヤの技術で、青峰をも圧倒した。
紛れもなく、テツヤの力で、青峰に勝ったんだよ。
それは誰が何を言おうと、曲げられない事実だ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 570人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涸萌佳雨(プロフ) - ぱーぷる姫さん» コメントありがとうございます><落ちについては、もう既に決めているのですが、正直どっちも捨て難く、また迷い始めてます笑笑しっかり読んで考えてくださって感謝です！最後まで見届けてくださると嬉しいです^^/ (1月13日 2時) (
レス) @page30 id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - 初心者です！さん» コメントありがとうございます！シリーズ1からいらっしゃいませ！楽しんでもらえているようで何よりです><ゆっくりですが更新進めておりますので、これからもよろしくお願い致します〇 (12月19日 14時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷる姫(プロフ) - シーズン1から読んでいたら、青峰落ちもいいな！と思ってしまいます… (12月19日 13時) (レス) @page5 id: 4d7ac923b9 (このIDを非表示/違反報告)
初心者です！ - シリーズ１から来てます！すっごく面白いです！これからも更新頑張ってください！ (12月17日 15時) (レス) id: 4136f150ea (このIDを非表示/違反報告)
涸萌佳雨(プロフ) - あーちゃんさん» コメントありがとうございます！！応援の言葉励みになります;;これからもよろしくお願い致します>< (12月1日 10時) (レス) id: be90f7c2fe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：涸萌佳雨 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時：2023年1月13日 21時
