第86Q ページ10
『・・・監督、まずいです。』
あのバカのことだから、きっとまだできるって意地張ってる。
そして、今は興奮状態にあるから、無茶なプレーをしてしまうかもしれない。
その前に止めないと!!!
ふと時間を見ると、もう第3Q終了寸前だった。
・・・ここは、それを待つか・・・。
けれど、大我は私のそんな考えも知るはずもなく、無茶に攻めて、逆に点数を取られてまう始末。
・・・あぁ、なにやってんのよバカ・・・。
▽▲▽▲▽▲
伊「火神、熱くなりすぎだ。もっと周りをみろよ。」
日「そうだ。」
水を飲みながら、先輩方が大我に言う。
日「それにさっきのは行くところじゃねぇだろ。1度パスして・・・」
先輩の言葉を大我が低い声で遮った。
火「戻してパスしてどうすんだよ」
日「あぁ?」
目が据わっている大我が先輩の言葉をお構い無しに続ける。
火「現状、秀徳と渡り合えるのは俺だけだろ。
今必要なのはチームプレーじゃねぇ。俺が点を取ることだ。」
ドキリとした。
悲しみとも似た怒りがふつふつと湧いて、身体中を駆け巡る。
土「おいなんだよそれ」
小「それと自己中は違うだろ」
目の前にいる大我が、遠くの存在になっていくような気がした。
・・・そんなの、あいつらと同じじゃん・・・。
スッ・・・と、テツヤが大我の目の前に立つ。
と思ったら、大我の頬をぶん殴った!!!!?
『て、テツヤっ!???』
思わず大きな声を出してしまった。
火「・・・クッソ、黒子、てめぇっ!!」
大我がテツヤの襟を掴みあげ、睨みつける。
テツヤは凛とした瞳を彼に向けた。
黒「バスケは一人でやるものじゃないでしょう」
火「みんな仲良くやりゃ、負けてもいいのかよ!!
勝たなきゃなんの意味もねぇよ!!!!」
テツヤはじっと大我を見つめる
黒「1人で勝っても意味なんかないだろ」
火「っ!?」
・・・テツ、ヤ・・・?
黒「キセキの世代倒すって言ってたのに、彼らと同じ考えでどうすんだ。
今の、お互いを信頼できない状態で、仮に秀徳を倒せたとしてもきっと誰も嬉しくないです。」
私も同じ気持ちだった・・・。
もう二度と繰り返したく、ない。
大我が掴む手に力を込めた。
火「・・・っ、甘っちょろいこと言ってんなよ!!!」
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涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2021年9月23日 19時