第102Q ページ26
目を開けると、見慣れた天井と朝日が差し込んできた。
・・・あれ?
寝起きのぼんやりした頭で、昨日のことを思い出そうとしたけど上手くいかない。
まだ重たい体を起こした時、手に温もりを感じた。
なんだろうと思い見てみると、そこに、見慣れた青髪が・・・
『・・・大輝、』
その人の手が私の手をしっかりと握っている。
『青っ、峰!?』
驚いて、握られていた手を思わず振り払った!!
いや、だって、起きてたら手繋いでるのビビるって・・・
ドキドキと高鳴る胸を深呼吸で落ち着かせている私の横で、呑気に青峰が欠伸をしながら起きた。
青「んだよ、朝からうるせぇな・・・」
『なんだよ、はこっちのセリフなんですけど?』
体をグッと伸ばした青峰は、手を下ろすと
そのまま、じっ・・・と私を見つめ出した。
『・・・えっ、何・・・』
すると、手を伸ばして、ずいっと体を近づけてきたので、私は思わず身を引いて目を瞑ってしまう
えっ、えっ、なになに・・・!?
先程まで私の手を握っていた青峰の大きな手が、優しく額に触れた。
思いもよらない行動に、あっけらかんとして私はまじまじと青峰を見つめてしまったのだ。
戸惑いの声は、恐らく音になりきらなかったに違いない・・・
青「おっ、下がってんじゃん、熱」
その言葉で、全部思い出した。
そうだ、私、昨日熱出して、青峰にここまで連れてきてもらったんだ。
それで、親もいなかったから、看病してくれたんだっけか
あ、なんか、申し訳ないこと、したな・・・
『ありがとう・・・』
そう言うと、青峰は何かを言おうとしたのか、口を開けかけてフリーズして・・・それから、大きく息を吐きだした
うん、どうした・・・?
青「そういや、今日なんか予定あんの?」
伏せていた顔を上げて青峰がそう尋ねる。
おお、急に話題をふられた
そういや、今日は・・・
『あ、うん、部活が・・・、
って、部活!!!!今何時!!!!!?』
バッ!!!と効果音がつきそうな程勢いよく、時計に目を向けると、針は7時半を指していた。
部活は8時半から
移動には30分以上はかかる
やばい!!!遅刻する!!!!!
328人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2021年9月23日 19時