第93Q ページ17
口の中いっぱいにソースの味が広がり、その美味しさを噛み締めていた時思い出した。
そういえば、緑間、私に話があったんじゃなかったっけか?
私は緑間に目を向けた。
『ねぇ、緑間、私に何か話があったんじゃないの?』
彼は、あぁ、と思い出したように言った。
『今でいいなら聞くけど。』
緑間は少し考えて、そして私の目を見る。
緑「高校行って、初めてお前のいない環境で過ごしてみてわかったのだよ。
お前の凄さがな」
えっ?
緑「世話になったな、感謝する。」
私は突然の出来事に開いた口が塞がらなかった。
え、どうしたの急に、大丈夫??頭うった??
黄「変なの、緑間っちの方じゃないスか。そんなこと言うキャラじゃないっスよね」
『うん。太陽が西から昇ってもありえないくらいのレベル』
緑「心外なのだよ。」
それからまた仏頂面になってしまったので慌てた。
『ごめん、あまりに予想を超えた内容だったから、つい。
私こそ、ありがとう。』
思ったことを正直に話すことにした私は持っていた箸を1度皿に置いた。
『そんなふうに考えてくれてるなんて知らなかった。
私としては、みんなのために最善を尽くして来たつもりだったから、凄く嬉しい。頑張ってて良かったって思えた。』
緑間は、そうか、と言っただけだったけど、さっきよりは表情が柔らかい
黄「ま、確かにそうッスよ。
俺も、Aっちが居ない環境になって始めて、ずっとそばにいてくれた事のありがたみを実感できた。」
そっか。嬉しいな。辛いことばかりじゃないよね。やっぱり。
緑「だからと言って、許した訳では無いのだよ。」
そう言い出す緑間はいつもの彼だった。
緑「お前のような実力の持主が、己の力を存分に発揮できないようなところに埋もれてるのがな。しかも、マネージャーなどという役職で。」
褒めてんのか貶してんのか。知ってるくせに。
私は少し緑間を睨んで、再びお好み焼きを頬張った。
緑間は小さく息をつく。
緑「この間、神宮寺に会った。」
瞬間、血の気が引いていく感覚をはっきりと覚えた。
328人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
【募集企画】出灰 十万莉キャラクターシート【ワナビー・ヒーローズ】で作成
Flower field. 【CSS配布】
【事前告知】あの夏、水死体にさよならを【選考型募集企画】
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2021年9月23日 19時