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第78Q ページ2

『約束を破ることになりそうです』






少しの沈黙を破ったのはさつきだった。







返事を待つ時間がすごく長く感じた。




桃「そっかぁ」




予想に反した明るい声




桃「やっと気づいたのね」









『へっ!??』


予想だにしない言葉に拍子抜けした声が出てしまった



桃「私、元々知ってた、って言うか気づいてたよ
それも含めてライバルって言ったの!」

『ええっ!?あれってそういう意味だったの!?ってか、なんで分かったの!??私より先に・・・』

桃「えぇ、女の勘??」


うぅ、そういやさつき、そういうところ鋭かったもんなぁあ・・・!







桃「これで、本当のライバルだね」


笑みの含まれた声に、うん、と力強く頷いた。




直後、低い声が混じる。



「なんだ、ライバルって」
桃「青峰君っ!??いつから!!!?」


げっ、聞かれてた・・・?


桃「なんでいるのよ!」
青「いや、俺だって、Aと話してぇし」
桃「なら自分で電話しなよ!!」
青「別にいいだろ!貸せ!」
桃「全く、仕方ないんだからっ!
私中にいるからね!!」
青「おう」




2人の会話を聞きながら、私はクスッと笑ってしまった。

相変わらず、仲良しなのは変わらないんだ、と安心したというか、この感じが懐かしい気がして・・・。


私は時間も時間なので控え室に戻りつつ青峰の言葉を待った。



青「よ、久しぶり」

『久しぶり、元気そうで良かった』

青「まぁな。」


なんだかんだ言って、私も久しぶりに青峰と話したかった。



▽▲▽▲▽▲




暫く他愛もない話をした。



声だけ聞いていれば、昔に戻ったような不思議な感覚に見舞われる。

青峰が変わってしまったなんてまるで夢だったかのような、そんな感じが拭いきれず、私は思わず言ってしまった。




『・・・会いたいな・・・』



向こうの空気が完全に凍った。



青「・・・え」







そこで自分の言った事の恥ずかしさに気づく



うわ、何言ってんだ私、、




『・・・ぁ、いや、ごめん、なんでもない・・・、今の忘れて・・・』



慌てて弁明する私の耳に予想外の言葉が届いた。







青「・・・わかった」

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涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/  
作成日時:2021年9月23日 19時

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