手下との日常…？ (ページ46)

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ヴィランズの素質ページ46

「Aちゃんって、ヴィランズだけど、プリンセスっぽいところもあるよね！」

「衣装もキラキラしてるし…実は元プリンセスとかなのかな！」

「たまに見せる笑顔可愛いよなぁ…」

A『はぁ…』

マル「well well…ため息なんてついてどうしたんだい？」

A『マルフィ…私ってそんなにヴィランズらしくないないかな…？』

マル「…！あぁ…それは…」

A『やっぱりっ！でも面と向かってそんな反応されると傷つく！』

マル「いや、らしくないと思ったわけじゃないんだ。ごめんよ。」

A『じゃあなんなの？』

マル「……いや、こちらの話だ。」

A『でた、それ、1番気になる誤魔化し方だ。』

マル「話を戻そうか？君がヴィランズらしく見えないという話だったね？」

A『うん…ここ最近、ゲストさんたちからよく言われるんだ。Aちゃんは元プリンセスなんですよね！？って』

もうそうだと確信してる目だったよ…と深いため息をつく。

マル「まぁ…プリンセスのように可愛らしいけれど。でも君はヴィランズだろう？自信を持って否定すればいいじゃないか。」

A『自信ね…まだヴィランズになりきれてないって思っちゃうんだ。』

マル「なりきれてない？どうしてだい？真のヴィランズじゃなければ、ミスターは君をスカウトしないよ。」

A『最近鏡を見るの。自分を見つめ直すために。でもね、気づいたの。みんなの瞳にある深い闇が、私の目には無いの。』

ふっと儚げに笑う彼女の瞳は皆と変わらず闇を映していた。しかし、小さくキラキラと輝いているようにも見える。

マル(ジョーの言っていたことは本当のようだね。)

マル「…君の心は揺らいでいる。」

A『え…？』

マル「君にはここにいて欲しいよ。でも、今のままではダメだ。」

マルフィは目を細め、Aに近づく。
そしてAの頬に手を伸ばす。

マル「君の居場所はここではなくなりつつある。これは君が決めることだ。」

A『それ…どういう…』

理解が追いつかず、動揺するAを見て、マルフィはAから離れた。

マル「混乱させてしまったね。大丈夫きっとすぐに分かるさ。その時は立派なヴィランズになっていると信じているよ…」

不安そうなAを残してマルフィは立ち去ってしまった。