ここに来た理由 ページ38
ジャ「うーん…君達は目がキラキラしてる。もっと悪に染まったらおいで?」
彼は自分の名前を呼んだゲストに向かい言う。
2人の女の子は夢を見ているような瞳でジャックを見つめている。
それもそうだ。彼女達はきっと、ヴィランズたちにというより、ジャックに会いに来たんだろうから。
毎回のリクルーティングで見つける素質のある人間は、片手で足りるくらい。
ほとんどの人間はまだヴィランズになれるほど恨みつらみに染まってはいない。
私は…?
どうして
何が辛くて…何が嫌だった…?
ジャ「…A!無視しないでよ!この子達に君の瞳を見せてあげて?きっとヴィランズの世界に来たくなる!」
いつの間にかジャックが隣にいて、ファンサをしろと言ってくる。
A『OK。お二人とも、綺麗な瞳ですね。でもまだ足りない。もっと美しくなってこちらに来てください。マルフィのように…ね?』
冗談を混ぜながら、ゲストの反応を見る。
彼女達は私の瞳を見つめ、何を思っただろう。
暗く、光の無い私の瞳を。
スキャ「キャー!素敵!お二人とも羨ましいですぅ〜!Aさんの瞳をそんな近くで見つめられるなんて!」
ジャ「僕だってできるよ!ね?A?」
そう言って顔を近づけてくるジャックを押し返し、スキャターの手を取る。
A『ジャックにはしない。スキャターさん行きましょう?』
スキャ「はわわ!はい!」
ジャ「スキャターばっかずるいよ!」
リクルーティングに意識を戻す。
まぁいっか。前の世界のことなんて。
今が楽しいんだからそれでいい。
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時