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視点を変えて ページ36

ジャ「ね、Aも今日はリクルーティング無いでしょ?」

A『無いよ。珍しく一日オフ!部屋の掃除でもしようかと思ってたとこ。』

ジャ「皆がリクルーティングしてるとこ、見に行かない?人間達からどんな風に見えてるのか、研究がてらさ!」

A『ジャックにしては良い案だね。今後の参考になるし、良いよ。』

ジャ「僕にしてはって何ー?一言余計だよ!最近僕の扱い雑じゃない?泣きそう!」

わざとらしく泣き真似をするジャックを横目に、出かける準備をする。
ゲスト側にたってリクルーティングを見ることは初めてで、とても楽しみだった。



A『…ねぇ、ほんとにこのままいくの?』

ジャ「へーきへーき!僕達の仮装してる人、いーっぱいいるから!」

変装も何もせずにいつもの格好で道を歩く。
たまに振り返られたりするけど…大丈夫かな。
キョロキョロと当たりを見渡していると、

ジャ「なぁに?僕と歩くの恥ずかしい?」

A『そ、そんなんじゃないよ…バレないかなって不安なだけ。』

アップルさんに身長でいじられる彼だけど、実際そこまで低いわけじゃない。
私と並ぶとそれなりに身長差ができる。

ジャ「ほら、こうするとカップルみたいじゃない?」

分かりやすく慌てる私の指に、彼の細く綺麗な指が絡む。

A『…!ちょっと…』

ジャ「バレたくないんでしょ?カップルのゲストだって思われるならOKじゃない?」

A『はぁ…分かったよ。』

手を繋いだままリクルーティングのステージへ向かう。
ステージ上では、皆がゲストに声をかけてポーズをとるように促している。
私とジャックも他のゲストに混じってポーズをとる。

ジョ「もっと早くなんぞぉー!ついてこいよぉー!」

ジョーがゲストをあおりながらこっちに近づいてきた。

ジョ「もっとできるだろー…あ?お前…」

A『あ…』

ジャ「おっと。そろそろ行かないと。ね?」

A『う、うん。』

ジョーに背を向けてその場を去る。

ジョー「…Aとジャックに似てたな…気のせいか?」

それからご飯を食べに行ったり、ショップに行ったりして、一日過ごした。
ペアリングを買ったり…とか。
赤いハートが彫られた可愛いデザインの物だ。

ジャ「せっかく2人で来たんだし、良いでしょ?」

ジャックが腕にリングをつけて見せてくる。
私も同じものをつけて、笑った。
帰ってからジョーやスカーちゃんにまで質問攻めにあったのは大変だったけど…ね。

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設定タグ:ヴィランズ手下 , 短編集 , ヴィランズ   
作品ジャンル:ファンタジー
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時

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