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ちょっとだけ許して ページ32

ジョ「おいAこっち来い。」

A『はぁい。ちょっと待って。』

フラっとリビングに顔を出したジョーは、Aの名前を呼んですぐに出ていった。
それを見ていた他の皆はコソコソと話していた。

ヴェ「あら、またジョーさんの休憩タイムですわ。」

ハー「最近多いわね。まぁ私には関係ないけど。」

スカ「スカーちゃんああいうの憧れちゃう!ダーリンに癒しとして呼ばれたぁい…!」

ダル「うるさい!来るな!寄るな!」

ジャ「僕だってバラを赤くするの大変なんだから、Aに癒されたいよ…!」

アッ「お前はいつだってハッピーな頭をしているんだからいいじゃないか。」

ジャ「なんだとくそリンゴ!」

マル「彼、前はあんなに堂々としてなかったけどね。」

ホッ「あぁ。だが、あんなことがあったんだ。納得が行く。」

マル「彼女がまだここに来て間もない頃だったかな?」



Aがヴィランズ手下達と出会ってすぐの頃

コンコン…

A『あれ…ジョーさん居ないのかな…』

部屋をノックしたが、返事がなかった。

A《でも、他に見当たらなかったし…開けてもいいかな。ノックしたし!》

ガチャりとドアを開ける。
綺麗とは言えない部屋、机、書類の山…
そしてそれに埋もれて寝ているジョー。

A《ほんとに忙しい人なんだな…布団か何か掛けてあげよう。》

そっ…と起こさないよう、優しく彼の背中にかける。

ジョ「ん"…ぅあ?」

A『あ…おはようございます…』

ジョ「あ"ぁ…?なんだお前。なんで俺の部屋に居んだよ。」

A『ご、ごめんなさい…ノックはしたんですけど…!ミスターが呼んでいますって伝えようと…!』

寝ているところを起こしてしまい、焦る。
ジョーの強い口調にまだ慣れていないAは、口をパクパクさせる。

ジョ「金魚みてぇにパクパクすんなよ。怒ってねぇし。」

A『すいません…』

ジョ「…可愛いし」ボソッ

A『へ?』

急に小声になり、ジョーの言葉は聞き取れなかった。

ジョ「いや、なんでもねぇ。」

A『あの…私はこれで…』

ジョ「あーいや。ちょっと待て。」

そう言うとおもむろにAの背中と頭に手を回す。
そしてそのまま力を込める。
ジョーの胸にAの顔が埋まる。

A『…!?』

ジョ「あ、すまん。ちょっと息抜き。お前癒されるわ。」

A『あ、そ、そうですか…?なら、今度から癒されたい時は呼んでください!』

ジョ(こいつこれで無意識か…!?)

***→←美味しい魔法



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設定タグ:ヴィランズ手下 , 短編集 , ヴィランズ   
作品ジャンル:ファンタジー
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時

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