それは反則…! ページ27
ジャ「好きだよ。」
A『そう。』
ジャ「大好きだよ、A」
A『ふぅん?』
ジャ「…A、愛してるよ?」
A『それで?』
それを見つめるマルフィとダルメシア。
心配そうにダルメシアが口を開く。
ダル「…なぁ、マルフィ。さっきからジャックがずっとAに振られてるんだけど…僕は2人の友達としてどうするべきだと思う?」
マル「ははっ!安心したまえ。あれはゲームだよ。」
ダル「げーむ?」
マル「そう。なんでも、相手に好きだと伝えて、恥ずかしがったら負けらしい。人間界ではあれを愛してるよゲーム、なんて言うみたいだよ。」
ダル「そうなのか!良かったぞ!」
マル「…しかしあの2人、かれこれ10分くらいずっとあの状態だね…」
ダル「終わる気配ないね。」
マル「A、手強いからね。」
マルフィは真顔でもう1回、と言うAを見て、苦笑いをする。
ジャ「〜ッ!あーもう無理!A、少しは照れた方が可愛げがあるよ?」
A『ジャックの好きって軽いんだもん。この前だって、ゲストさんに好きって言われて、僕のこと好きな子は僕も好きだよ!って笑顔でハート作ってたじゃん。』
ジャ「あれはファンサ。大事でしょ?それに僕のファン可愛いし。」
A『うわー出たよ、あざといなぁ。無意識の時もあるから怖い。』
ジャ「ねぇ、次!Aが言ってよ!」
A『えー…』
ジャ「まだ勝負ついてないよ!やらないなら僕の勝ちね!」
A『分かったよ…負けるのは嫌だし、』
言い終わらないうちにジャックとの距離を詰める。
驚くジャックの頬に手を添えて、耳元で…
A『…好きだよ。私のジャック。』
ダル「はわぁ〜!」
マル「へぇ。やるねA。」
ジャ「…もう…いっかい……」
ジャックはすぐに手で口元を隠す。しかし、Aにはすぐにバレた。
A『はい、照れたね?私の勝ち!』
ジャ「耳元はずるいよ!それに…私のって…」
A『あれはゲームに勝つために言っただけだから。勘違いしないでね?』
ジャ「え〜本気にしちゃうよ?」
A『残念でした。ジャックももうちょっと普段の言動に気を使った方がいいよ?』
ジャ「うーん…」
それからこのゲームは手下たちの間でちょっとしたブームになり、ダルメシアがスカーに愛してると言われながら追いかけられている姿が、頻繁に見られるようになった。
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時