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A『…何があったんですか。』
ヴェ「最初はいつもの喧嘩だったんですのよ…?」
ジャ「大丈夫大丈夫!そのいつもの、だから!僕もちょーっとイラついてただけだし、Aは気にしないで!」
A『怪我は?大丈夫なの?』
ジャ「うん!こんなの打首に比べたら、なんでもないよ!」
A『そう…』
ジャックは早足でリビングから出ていった。
アップルさんも、頭を冷やすと言って出ていってしまった。
部屋がしん…と静まり、変な空気になる。
ファ「よっしゃ!部屋片付けんで!ほら!アンタも!」
場の空気を変えるようにファージャさんが手を叩いて言う。
それに続いて、皆文句を言いながらも動き始めた。
私も散らばったトランプを集めながら、アップルさんを止めていた、ジョーに聞く。
A『魔力って個人差があることは知ってるけど、アップルさんってそんなに強いの?』
ジョ「あ?あーそりゃそうだろ。」
当然、というようにショーは話す。
ジョ「だってよ、あいつは俺たちよりずっと前からここにいる。しかもプリンセスに直接手をかけてんだからな。」
A『そっか…』
納得した。
ここに来て間もない私にはほぼ魔力はない。
ジャックや他の皆は私より何百年も前からここの世界にいるけど、アップルさんと比べたら…
ジョ「だから、怒らせるようなことすんなよ?お前なんて一瞬で消されちまうぜ?」
A『怖いこと言わないでよ!』
からかうように笑われてムッとする。
でも、本当にそうなる気がする…
ジャックも弱くはないのを知っている。
それでも傷一つ無いアップルさんを見て、少し怖いとおもった。
でも、ヴィランズとしては普通なのかな。
私も強く…なれるのかな。
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時