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感情 ページ22

いつもニコニコ明るい子。
みんなを楽しませるヴィランズ界一のエンターテイナー!
僕の世界では、女王様の言うことはー?ぜったーい!

…だから、この笑顔は絶対崩さない。
大丈夫。ポーカーフェイスは得意なんだ!なんたって、僕はトランプだからね!人の姿をもらったって、それは変わらない。
もし仲間が首をはねられたってなーんにも感じないよ?

そう思ってたんだけどなぁ…

A『ジャックー!今日のリクルーティングなんだけど…』

ほらまたこれだ。
あの日あの時、僕のポーカーフェイスが見破られた時から、僕のハートはマッドなんだ。
Aと話す時、狂った時計みたいに暴れ出す。
もちろんワンダーランドの住人はもとからマッドなんだけど。

感情を持つってことが大変なのは知っていたけど、ここまでぐちゃぐちゃにかき混ざっちゃうなんて。
それを隠すのがこんなにも大変だったなんて。
僕は彼女に会うまで知らなかった。



A『…ジャック。』

ジャ「なーに?」

A『今の貴方は何人目のジャックなの…?』

ジャ「…っ!?」

そりゃあ僕だってミスするさ。
そして首が飛んだらその体はもう使えない。
当たり前でしょ?
だから何人も何人も僕はいて、何回も何回も僕は生まれ変わる。
もとは所詮トランプ兵だから。
でも、ダル以外にバレることなんてないって思ってたから、僕は心底驚いた。



A『それで…って人の話聞いてる?』

ジャ「聞いてる聞いてる!」

A『ほんとに〜?まぁいいや、続けるね。』

Aは、いくら記憶が残っていても、全く振る舞いが同じでも、僕は僕だけがいいと言った。
いつもだったら笑い飛ばして有耶無耶にしちゃうんだけど、Aの顔があまりにも悲しそうだったから。
なるべく首が飛ばないようにしてるんだ。
それに…



今は、僕もAに触れたカラダを失うのは嫌だなって思うから。

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設定タグ:ヴィランズ手下 , 短編集 , ヴィランズ   
作品ジャンル:ファンタジー
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ラム - 続きが気になる (2020年5月12日 23時) (レス) id: 53f56e15b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あまレモ | 作成日時:2020年3月10日 20時

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