手下との日常…？ (ページ15)

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スキって…？え、そういう…？
思わず固まってしまった私を見て、ジャックはおかしそうに笑う。

ジャ「ほら、素質のある人間を見つけないと！」

その日のリクルーティングは、ジャックの「好き」という言葉が気になって集中できなかった。

～

ジャックと話す時、彼はよく私に「好き」と言う。
私はそれを友達としての好きだと思って軽く流していた。
ただでさえ女性との絡みが多い彼からしたら、「好き」なんて挨拶のようなものだと思っていたのだ。

A《…まさか、ね。》

だって、ジャックは親友だ。彼の口からもそう言っているのを聞いた。
それに、彼は天然タラシだってハーデスさんも言ってた。

その証拠にジャックはヴェールさんと親しげに話している。
どうやら前髪を直してあげているみたい。
あ、顔赤くしてる…ヴェールさん可愛い…
やっぱりあの二人はお似合いだと思うなぁ。
私は後から来たし、一歩後ろからサポートできれば十分。

彼のことは好きだが、今以上の関係を望みはしない。
私にとっては、ここで皆といられるだけで、十分すぎるんだから。

そう気持ちを切り替えて、皆の元に向かった。

〜

ジャ(そう簡単に伝わらないよね)

Aの視線を感じながらヴェールちゃんの髪を直す。

ジャ「今はまだ、このくらいで十分かな」ﾎﾞｿｯ

ヴェ「何か言いまして？」

ジャ「いいや！ヴェールちゃんが可愛いなと思ってただけだよ！」

ヴェ「もう！またそうやって私をバカにして！ジャックさんなんてキライですわ！」

また怒らせちゃった。女の子って難しいなー。