scene.98 ページ49
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“Aヌナ〜〜!”
ジョングクくんはあれ以来“じゃあ弟としてずっと隣にいる!”と言って毎日連絡をくれるようになった。
ソクジンくんにも一応それは伝えて、そしたら困ったように笑いながら“もぅ、可愛くってしかたないウリマンネ。仕方ないな”と笑った
誤解されたくなくて、「私、ソクジンくんのこと、誰よりも特別で、だから、その、!」と必死に袖つかんで見上げたら、ちょっとびっくりした顔をしたあと口をUの字にして
「わかってるよ。僕もAだけが特別。」
と頬にキスをされた。
「!//」
ああ、違うのだ。大学時代とは、これは違う…っ
ぼっと顔を赤くすると釣られたように赤くなるソクジンくんも、2人でなんだかおかしくって笑った
「今日が終わったら、またなかなか会えないね」
「Aはシカゴに撮影だっけ?」
「そう、1週間くらい…」
「そっか。僕らもアメリカ行くからなぁ」
こうして面と向かって会えるなんて、本当にごく僅か。でも安心感がたまらなくあるのは、やっぱり大学時代のあの頃が2人の中にあるから。
「ところであのくれたクッション…」
「ああ!RJ!可愛いでしょ!?」
「え、あ、うん、、」
ソクジンくんがいきなり「これ僕だと思って!」と渡されたRJのクッションが家にある
可愛いし、なんとなく確かにソクジンくんを彷彿とさせるのだけれど、殆ど物が置いてない私の部屋にはとても浮いていて…
もはやリリの寝床になり掛けてるなんて言えない、と心の中で笑った
「ソクジンくん、気をつけてね、」
体調とか、怪我とか。アイドル業はよくわからないけれど、とにかく無事で帰ってきてね、
「それはAの方!いっつもマイペースで自分は疎かになるから…コッチとしてはハラハラして見てるんだからね!助手君にもちゃんと言っておいたけどさぁ〜!(笑)」
私と違って、ソクジンくんは表情豊かだ、とこうして話していると思う。笑った顔も、真剣な顔も、ぜんぶ、素敵に思えるのは、彼を好きだから、なのでしょうか、…?
「……すき、」
「っ!?!?」
「あ、ごめん、思わず…!//」
ポロリと漏れた言葉にハッと口に手を当てると、ソクジンくんが呆れながら近づいてきて私を抱きしめた
わ、やはり広い肩…
「あー、その、僕は
耳元で反響する声
愛おしい、すき、すき、わたし、本当にこの人が好きなんだ、
このまま2人が愛で美しく生きれる世界を、私は永遠に望みます___
end.
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mila.(プロフ) - xts9cp5sUjUGJbjさん» 感想ありがとうございます。私も実はこの作品が気に入ってるんです笑 この作品を愛読してくださり、ありがとうございました! (2021年10月5日 17時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
xts9cp5sUjUGJbj(プロフ) - とても…とても綺麗なお話でした。作者様の言葉選びなどがとても魅力的で、物語に吸い込まれるようでした。とても素敵な作品に出会えて幸せです。これからも応援してます、 (2021年10月1日 2時) (レス) @page50 id: a176559be4 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ももさん» ももさん、嬉しいコメントありがとうございます。「素敵な時間」を提供できたとしたら本当によかったです。これからも一緒にバンタンを応援できたら嬉しいです (2021年9月5日 14時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 美しい文章、と素敵な時間をありがとうございます。 (2021年8月30日 12時) (レス) id: 7a7f3f1d7f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - まる汰さん» まる汰さんコメントありがとうございます。書いてから随分経ってもなおこうして読んでもらえて嬉しいです。ジンくんの宝石箱、、美しい表現をありがとうございます。なんだか染み入ります(笑) (2021年6月28日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月29日 12時