真夏の白鳥 2 【BTS】

scene.89 ページ40

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ジョングクside


「わぉ。またいいとこに飾ったね、それ。」


ガチャりとドアを開けて入ってきてにししと笑うのはテヒョニヒョン


「うん。やっぱりそれすっごく綺麗だよ、ジョングギじゃないみたい」
「褒めてますそれ？」
「いひ、褒めてる褒めてる〜(笑)」


ヌナが撮ってくれた青色の蝶との写真。
ヒョンの言う通り僕じゃないんじゃないかと錯覚するくらい綺麗に撮ってくれてて

「無修正かな〜〜？ね〜？」

なんて悪戯っぽく写真を見てヒョンが笑う


「Aヌナはよっぽどのことがない限り修正するの嫌がるんですよ、知らないんですか？」
「…それはさすがに聞いてないもん。ジョングクだけが知ってるヌナの話だね！」

にひ、と笑顔を見せられてしまえば仕方ないと思えてしまう


「夜景のやつは？飾らないの？」
「ああ、それならコッチに……衣装部屋の方に」
「わ、毎日これ見て服選んだらセンス良くなりそうだね」
「そう思ってこっちに置きました」
「いーなー！ジョングギばっかりぃ〜！」
「ヒョンだって作品貰ったじゃないですか！」

寧ろそっちも羨ましい。ぎゅうと後ろから抱きつかれてヒョンがすりすりと顔を寄せた


「みんな前に進んでるね。えらいねー。」
「……明後日のライブ、ヌナを呼んだんですよね？」
「あれ？なんで知ってるの、？」
「…ナムジュニヒョンが言ってました」
「ええ！ドッキリにしたかったのにぃ！」
「先に知れてよかったですよ」
「んお？」
「別にヌナが来るからパフォーマンスのクオリティが変わるとかはないですけど、心持ちは違うんで」

カッコ悪い自分は見せたくないし



「…これからもヌナには来て欲しいなぁ」

ぼそっとヒョンが呟く

「あ！こういう時ジンヒョンならファンクラブに誘いそうじゃない？(笑)」

優しく笑って絶対誘うよー、RJのぬいぐるみとか買ってね、とか言いそうだよー！

と楽しそうにする

「Aヌナが誰かアイドルのファンになるって違和感でしかないですけどね(笑)」

性格的に被写体としての人には興味あるのに、そうじゃなくなった時の素っ気なさというか、しつこくないとこがあるし

「あー、だから難しいんだよなぁ…！」

Aヌナってどうしたら僕に堕ちてくれるの…!?


「ん〜まぁ、正攻法じゃ無理だね」

ヒョンはケラケラ笑って

「明後日楽しみだなぁ〜」
ぴょんぴょん跳ねて部屋を出ていこうとするから

「あ、ちょ！ヌナのチケットの席、どこら辺か教えてください!!」

と後ろから叫んだ

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