scene.71 ページ22
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ジョングクside
無理を言ってるのはわかってた。無理させてるのも。僕のエゴでこうしてることも。全部。
でもやっぱり____
「〜〜っ!///」
メイクして髪も緩んと巻いて、僕が選んだ綺麗めなワンピースを着たAヌナは、さながら女神のようにも思えた
綺麗すぎて、僕がみた中で最も美しくって、絶句してしまう
「…ど、う、かな…」
恥ずかしげに俯くのも可愛くて「…可愛すぎるし綺麗すぎるし。隣に歩くのがしんどい(笑)」と笑うと
「やめてよ…!それはこっちのセリフだからね?//」
と顔を真っ赤にしたまま腕をちょんと突かれた
「…お腹すいてきたでしょ?お昼も食べずに作業してたから。」
「え?」
「予約してる店があるんです。ヌナも気に入ってくれるといいな、」
手を差し出すと躊躇いつつ乗っけてくれて、僕は仕立てのいいスーツを身に纏って、さっきまで安い衣装だったことなんて忘れるくらい、僕達はこの世界で1番輝いているような気さえした
完全個室のちょっといい(いやかなり良い)レストラン
Aヌナは若干気後れしてたけど、何を言っても無駄だと理解してくれたらしくやんわり微笑んで付いてきてくれた
「いらっしゃいませ、チョン様。」
「今日コースで頼んじゃったけど、アレルギーとかない?」
「うん。平気よ。」
「じゃあ、それで」
「乾杯はシャンパンで宜しいですか?」
「お願いします」
グラスに小さな泡が浮かぶシャンパンを2人で掲げて口をつける
「Aヌナ」
「なぁに?」
「ほんとに、綺麗だよ。」
「!//」
さっき恥ずかしすぎてちょっと言えなかったから、と口篭ると、ふふと笑って
「私も言えなかったな。ジョングクくん、そのスーツ姿とっても素敵。かっこいいよ」
するとどこにあったのかと思うくらいすっと小型カメラを止める取り出してパシャリとシャッターを切った
「え゙」
「__綺麗だから。」
ふふと笑う
「ちゃんと目にも焼き付けてるよ」
「僕、今美しい…?」
ジンヒョンより美しいか、なんてもう聞かない
ただ僕は…
「美しい、かな…?」
ヌナはゆっくり微笑んで
「うん。ジョングクくん、美しいよ。きっとこの瞬間で1番。美しいと思う」
「!」
かぁっと顔が赤くなって目を逸らしそうになるけれどヌナの柔らかな瞳に囚われて吸い込まれていく
「ヌナは魔性の女だね…」
きょとんとした彼女に僕は口を開いて尋ねた
「ジンヒョンとの思い出。今日、教えて貰いたくてここに来た」
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mila.(プロフ) - xts9cp5sUjUGJbjさん» 感想ありがとうございます。私も実はこの作品が気に入ってるんです笑 この作品を愛読してくださり、ありがとうございました! (2021年10月5日 17時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
xts9cp5sUjUGJbj(プロフ) - とても…とても綺麗なお話でした。作者様の言葉選びなどがとても魅力的で、物語に吸い込まれるようでした。とても素敵な作品に出会えて幸せです。これからも応援してます、 (2021年10月1日 2時) (レス) @page50 id: a176559be4 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ももさん» ももさん、嬉しいコメントありがとうございます。「素敵な時間」を提供できたとしたら本当によかったです。これからも一緒にバンタンを応援できたら嬉しいです (2021年9月5日 14時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 美しい文章、と素敵な時間をありがとうございます。 (2021年8月30日 12時) (レス) id: 7a7f3f1d7f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - まる汰さん» まる汰さんコメントありがとうございます。書いてから随分経ってもなおこうして読んでもらえて嬉しいです。ジンくんの宝石箱、、美しい表現をありがとうございます。なんだか染み入ります(笑) (2021年6月28日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月29日 12時