scene.68 ページ19
.
ジミンside
やはりAヌナは凄かった___
タイトなパンツに、Tシャツ。髪もぐわっとラフに括ってるだけ。言うまでもなく美しい容姿と体型の女性なのに、そんな見た目だし、それに加えて大きな機材を持つもんだから、なんか違和感しかないんだけど
「…ヌナ、綺麗。」
ぽつ、と言葉が漏れた。容貌だけじゃない。あんな風に仕事をする女性が美しいと思った
「グガ?写真撮ってんの?」
隣に座るマンネに声をかけると頷いて
「ヌナが美しいから。ヌナがああやって働いてるの見るの、僕好きなんです。1番活き活きして、いい顔してるし」
そう言って一眼レフをヌナに向けてシャッターを切る
「……Aヌナが撮る作品は、あまりにも素敵だから…」
「へ?」
「僕らは、それに見合う被写体にならないとって、背筋伸ばされる気もして、でもいざカメラを向けられると、カメラがあることすら忘れてるんです」
「グガはさ、ヌナの才能に惚れたの?それとも見た目?性格?」
僕が尋ねると目をぱちくりさせて
「全部に決まってるじゃないですか。」
___うわ…
ふわっと笑ったその顔があんまりにも綺麗で僕が見惚れた
「テヒョンがヌナの写真もらったの知ってる?」
「……ええ。1番いいとこに飾ってますよね。」
あれ、買ったんじゃないんだって、と言うと
「知ってます。ヌナから連絡来て、“ジョングクくんも気に入ったのあれば譲るからね”って」
「え、??」
ヌナが?ヌナからそんなこと言われたの?
「全部見透かされてるみたいじゃないですか?(笑)
きっと僕が嫉妬するとでも思ったんですよ。その証拠にヒョンたちにはそんなこと、言ってないでしょ?(笑)」
「……。」
「僕だけっていうのが嬉しいのと同時に、僕はやっぱりAヌナにとってただの“カメラ好きな男の子”にしか見えてないんじゃないかな、って…(笑)」
あーあ、こんなに好きなのに。どうして好きになってもらうのって、こんなに難しいの?
______!!
ジョングギのその言葉に息が詰まる。なんて声をかけてあげるべきか、その場で瞬時には思い浮かばなかった
「違うよ…」
「え?」
「ヌナは、ちゃんとお前を意識してるよ。」
「?」
「気づいてないかもしれないけど___」
気がついてないかもだけど、休憩の時自分が撮ったジョングクの映像を見て「かっこいい」って言ってたし、少しでも近寄ると耳が赤くなってるんだよ?
「やっぱ内緒!」
「はぁ!?ちょ、ヒョン!!」
934人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mila.(プロフ) - xts9cp5sUjUGJbjさん» 感想ありがとうございます。私も実はこの作品が気に入ってるんです笑 この作品を愛読してくださり、ありがとうございました! (2021年10月5日 17時) (レス) id: 1554483eb9 (このIDを非表示/違反報告)
xts9cp5sUjUGJbj(プロフ) - とても…とても綺麗なお話でした。作者様の言葉選びなどがとても魅力的で、物語に吸い込まれるようでした。とても素敵な作品に出会えて幸せです。これからも応援してます、 (2021年10月1日 2時) (レス) @page50 id: a176559be4 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - ももさん» ももさん、嬉しいコメントありがとうございます。「素敵な時間」を提供できたとしたら本当によかったです。これからも一緒にバンタンを応援できたら嬉しいです (2021年9月5日 14時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - 美しい文章、と素敵な時間をありがとうございます。 (2021年8月30日 12時) (レス) id: 7a7f3f1d7f (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - まる汰さん» まる汰さんコメントありがとうございます。書いてから随分経ってもなおこうして読んでもらえて嬉しいです。ジンくんの宝石箱、、美しい表現をありがとうございます。なんだか染み入ります(笑) (2021年6月28日 20時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mila. | 作成日時:2019年11月29日 12時