ep.98 ページ49
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ホソクside
廊下を歩いていた僕とシュガヒョンに慌てふためいて駆け寄ってきたのは、Rouのマネヒョン
「ホソク、ユンギ!助けてくれ!」
「「??」」
「助けるって…(笑)」
「Rouのことだ!あいつのために力を貸してくれないか!」
「!?」「Rouの?どうかしたんですか」
ヒョンが冷静に尋ねると、「とにかく!Rouの魅力を語ってやってくれ、頼む!」と頭を下げられた
ヒョン、と俺が顔を伺うと、「…何があったか、簡単に教えてください」と言いつつ、「どこにいるんです」とヒョンが歩き出す
状況を知って、僕らは急いで社長室を目指す
___まさかこのタイミングで退社とか笑えないよ!
ノックして中に入れば、Rouと、その脇にお母さんが座ってて
___わ、似てる…
顔もだけど、雰囲気が。すっごい素敵な人…
「いきなりすみません、僕は防弾少年団の…」
「suga さんとJ-hopeさんですよね?」
「え、」
「皆さん、大スターですから…(笑)」とお母様が笑った
Rouはぽか、と口開けて僕らを見ていた
泣いたのか目が赤い。ほっぺも赤らんで。わー、赤ちゃんみたいだ(笑)
「Rouを一番そばで見ている僕らから、話させてくれませんか」
静かにヒョンが話し出すと、何を話そうかと思う前につらつら言葉が流れるように出てくる
「はっきり言って、Rouは僕たちのようなダンスは踊れません。ですが、Rou独特の世界観は僕たちには演出できない。」
そう、初めて彼を見た時の衝撃____
「僕たちだけじゃない、今、この
そして
「Rouを見てると震えるんです……心が。
それは本人も意図してないし、だからきっと、」
きっと
「僕たちをも凌駕する力」
「…Rouだけの景色」
「「どこまで行くのか、僕/俺たちも見てみたいんです」」
自然と重なった声に僕たちもびっくりして、思わずヒョンと目を合わせる
「それからRou、…」
グレーの瞳が僕を見つめる
「君も、僕たちにいつまでも前を走らせたままでいいの___?」
「!!」
「Rouは、お母さんに届くくらい大きな存在にならないといけないんでしょ?」
それがRouの夢なんでしょ?
「僕にも見たことのない景色、見せてよ」
そう微笑むとRouはハッと息を飲んでから、深呼吸をした
「お母さん、」
「?」
「自分はRouとして、まだアイドルやりたい___」
だからお願いします、と頭を下げた
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mila.(プロフ) - 月のひかりさん» 他の作品でもコメントくださりましたよね、ありがとうございます、、!嬉しいです。気ままに更新頑張るので、楽しみにしていただけると嬉しいです! (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - りんかさん» りんかさん。コメントありがとうございます。返信遅れてごめんなさい、、とっても嬉しいです!誰と結ばれるのか、楽しみに待っててもらえると嬉しいです。続編に移行しましたので、今後もお付き合いくださると幸いです(^^) (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
月のひかり(プロフ) - あーーもう本当に大好きです、このお話!!! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 29553fe515 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - 主人公はテヒョンと結ばれるのですかそれともそれとも、、うぅ、、続きが常にきになります!これからも楽しみにしています^_^mila.さんのペースで更新頑張ってください! (2019年11月20日 21時) (レス) id: b1eff33979 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - めぐさん» めぐさん、ありがとうございます。とても嬉しいです。楽しみにいていただけるよう、更新頑張りますね! (2019年11月20日 2時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月1日 8時