誰も「男」だなんて言ってません 2 【BTS】

ep.90 ページ41

.



皆さん、ゲロゲロです

あ、カエルじゃありません。ヘロヘロのその先、ゲロゲロです。
べたん、と地べたに座り込んで立てなくなったのが20分前くらい


＿＿＿＿明日は、確か…イギリス



そんで


＿＿＿＿その次は、アメリカ



怒涛の分刻みのスケジュールに、心と体が追いつかない


「うー…」

頑張りたいのに、体が動かないのです、どうしよう


よろよろ立ち上がろうとしたら、グッと脇に手を入れられて持ち上げられた



「！？！？」

「Rouくーん、ヤー、僕言ったよねー、テディベアみたいになって廊下に落ちてちゃダメだよー、変なおっさんにゴミ箱入れられて、くさーくなって、そのうち綿が出てきて、」

「うう、ジンさぁーん」

「ヤーー、もう！僕の心臓いくつあっても足りなーーい！」


結局おんぶされて広い背中にしがみつく


「…ジンさん、」
「ん？」
「かっこいいです。」
「ヤー、知ってるよ」
「ジンさん、世界一ハンサムです。」
「それも知ってる」
「…ジンさんの顔好きです」
「……ちょっと、あの、あんまり、あー、うん、//」
「ジンさん」


ジンさん、あのね


「…」
「世界って、どういう感じですか、…？」


どんどん膨れ上がるRouの人気。自分なのに、自分なのかな、って…怖い、怖くって、夜震えてる時もある


「…一つずつ、大事に。」

ジンさんが、ゆっくり話し出す



「どれだけ名前が大きくなっても、君を好きな人が増えても、その数じゃないよ。
瞬間、瞬間を愛すだけだ。」

「…愛する、」

「そう。Rouくんはそれができる子だよ。僕は知ってる。君が誰よりも愛情深い子だって」


いい子すぎるくらい、って僕は思ってるけど



「僕をもう一人の保護者だと思って」

「！！」

「あー、本当(チンチャ)僕はどれだけ子供抱えてるんだ！？え？」


「…ジンさんって絶対モテますよね、」


思うにホソクさんは神様で、もうジンさんって何だろう、聖母？
窓拭き聖母、うん、これがしっくりくる




「結婚してくださいジンさん、ぜひ扶養に入れてください」

びた、と固まるジンさん

お？？




「…あ、ちょ、Rouくん今顔見ないで、あああああ！！！//」

ep.91→←ep.89

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す