ep.71 ページ22
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どうりで朝からふらつくな、とは思っていたが
「…顔、真っ赤ね、どうしよう。」
メイクさんの手がほっぺを包んだ。どうやら熱が出ちゃったみたいで
「チークみたいで可愛いでしょう…？」
へろへろと笑うと、「やぁね、気丈夫なふりして…Rou、マネージャーさんに私から言おうか？」
「平気です、自分は激しいダンスもないし…(笑)」
「そういう問題じゃないでしょう、今呼んでくるから…「待って、」？？」
行かないでほしい。知られたくない。
頬のメイクさんの手を自分の手で抑えて目を閉じた
「……きもちい、」
「重症ね。本当に大丈夫なの？火照りはなんとか隠そうと思えば隠せるけど、」
「はい、のーぷろぶれむです、ヌナ」
「私の前では “ヌナ” って呼ばなくていいわよ」
彼女はスタッフの中で、私が「女」だと言うことを知っている人。PDに言われて、「男」でも「女」でもないメイクを作り上げてくれた恩人なのです
「えへ、じゃあ…“オンニ”？(笑)」
「…貴女はまだ若くて可愛い女の子よ。性別でどうとか言うのは好きじゃないけれど、身体は正真正銘「女」なんだから…」
「うふ、オンニやさしい。」
「Rouもよ、貴女は誰よりも優しい心の持ち主よ」
Rouに会うために現場に来る私の後輩だっているんだから、とオンニが言う
「私の可愛い“妹”。あまり無理はしないで」
ふわっと抱きしめられる
ああ、それにしても、いつだったか私がジョングクさんに「無茶しないで」って言ったのに。同じように言われてるなんて世話ないなあーって心の中で笑った
「…オンニ、今日、がんばるから、ステージ、みててね、」
「当たり前よ。他のアイドルたちほったらかして見ておくわ」
「わぁ、それはたいへ〜ん…(笑)」
「何かあったら言いなさい。すっ飛んでくわ」
ぽん、と頭を撫でられてゆっくり立ち上がる
鏡に映るRouを見て
「鏡は嘘みたいで怖いけど、嘘になるから、いいね＿＿＿」
ふっと笑うと、鏡の中のRouが愛らしく微笑んだ
《
ジンさんの声を思い出す
「ケンチャナ、ケンチャナ」
自分でも唱える
ジンさん、行ってきます
薄桃色の衣装に、初めて染めたミルクティー色の髪
舞台裏の手すりに寄りかかりながらふぅ、と息を吐き
ステージに足を踏み入れれば、もうそこは
ゆっくりアカペラで歌詞を紡いだら
会場が息を呑んだのがわかった
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mila.(プロフ) - 月のひかりさん» 他の作品でもコメントくださりましたよね、ありがとうございます、、！嬉しいです。気ままに更新頑張るので、楽しみにしていただけると嬉しいです！ (2019年11月22日 23時) (
レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - りんかさん» りんかさん。コメントありがとうございます。返信遅れてごめんなさい、、とっても嬉しいです！誰と結ばれるのか、楽しみに待っててもらえると嬉しいです。続編に移行しましたので、今後もお付き合いくださると幸いです(^^) (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
月のひかり(プロフ) - あーーもう本当に大好きです、このお話！！！ (2019年11月20日 22時) (レス) id: 29553fe515 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - 主人公はテヒョンと結ばれるのですかそれともそれとも、、うぅ、、続きが常にきになります！これからも楽しみにしています^_^mila.さんのペースで更新頑張ってください！ (2019年11月20日 21時) (レス) id: b1eff33979 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - めぐさん» めぐさん、ありがとうございます。とても嬉しいです。楽しみにいていただけるよう、更新頑張りますね！ (2019年11月20日 2時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mila.
| 作成日時：2019年11月1日 8時
