ep.60 ページ11
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ある音楽番組。舞台裏のスタンバイの時間。
もうごった返してる。
「あ、ジョングクの弟君だ」
「ミンギュさん!」
なんて再会もザラじゃなくって。自分は目立ちたくないので、本当に静かにしてたんだけど
「…あの、Rouさん、」
ヨジャアイドルの一人の子がそっと話しかけてきた。
変に自分が「男」じゃないのが悪かったんだって今になって思うけど、この時は何にも考えずに返事をしていた
「わあ、近くで見ると本当に目がきれいですね」
「そんな、嬉しいです…」
「私、Rouさんのステージ感動して見てますよ!」
いっぱいRouのいいところを話してくれる彼女に、ウンウン、と相槌をうって、笑みを絶やさず聞いてたら手を握られた
「!!」
「あの、Rouさんていつもどこらへんでお食事されてるんですか?」
「…え、」
にこ、と首を傾げてる。もちろんとっても可愛らしいのだけど。
これって、_____
「あー、えっと、…(笑)」
色々ですよ、と曖昧に返すと
「ええ〜、じゃあ、今日の打ち上げのあと、ちょっと出ません?」
「…わ、」
綺麗な指が手を這う。みんなには見えないように。
わわ、これ、もしかしなくてももしかするよね…っ?
勘違い、じゃないよね、?
_____ “Rouは男でも女でもないけど、友人関係は気を付けろよ”
マネージャーさんの言葉が脳内で反復される
女友達は欲しいけど、この人はきっと「男」としてのRouに近づきたいんだ…
どうしよう、無下にもできないし…
ううう、
「Rouさん?だめ?」
…あ、
足元で、つい、と彼女の靴が自分の足を撫であげる。
ひっ、
ワンワン頭の中で警報が鳴って、でも、こういう時どうしていいかわかんなくって、ただどうしようって焦ってたら
「おい、Rou」
___グワッ
「!!」
「悪いな、ちょっとこいつ借りるから」
首根っこ掴まれて連れてかれる
「ッシュガさん!」
「……バカだな。あれくらい交わせるようにならないとこれから大変だぞ」
「…う、」
「ハァ。お前はもっと自覚しないと、その容姿と、雰囲気と。絶対モテるんだから、“どっちにも”」
「…ん?」
首を傾げたら、ふっと笑って
「まあ、だからこうしてこの世界いるんだろうけど」って。んん??
ぽん、と頭を撫でられてたら、RMさんが隣で「君も気苦労が絶えないね」って。
「RMさん、今日すんごいかっこいいです、」
「…そこは俺じゃないのかよ」
にこ、と笑うRMさんのエクボ。かわいかった。
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mila.(プロフ) - 月のひかりさん» 他の作品でもコメントくださりましたよね、ありがとうございます、、!嬉しいです。気ままに更新頑張るので、楽しみにしていただけると嬉しいです! (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - りんかさん» りんかさん。コメントありがとうございます。返信遅れてごめんなさい、、とっても嬉しいです!誰と結ばれるのか、楽しみに待っててもらえると嬉しいです。続編に移行しましたので、今後もお付き合いくださると幸いです(^^) (2019年11月22日 23時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
月のひかり(プロフ) - あーーもう本当に大好きです、このお話!!! (2019年11月20日 22時) (レス) id: 29553fe515 (このIDを非表示/違反報告)
りんか - 主人公はテヒョンと結ばれるのですかそれともそれとも、、うぅ、、続きが常にきになります!これからも楽しみにしています^_^mila.さんのペースで更新頑張ってください! (2019年11月20日 21時) (レス) id: b1eff33979 (このIDを非表示/違反報告)
mila.(プロフ) - めぐさん» めぐさん、ありがとうございます。とても嬉しいです。楽しみにいていただけるよう、更新頑張りますね! (2019年11月20日 2時) (レス) id: 488172c492 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mila. | 作成日時:2019年11月1日 8時