日輪笑顔

13本目 ページ13

.





「テヒョンくんほんとイケメ〜ン！！」



「テヒョンくん番号教えて〜！」





TH「うん、いいよ！商品の何か買ってくれたらね！！」





















そんな会話を店の外で耳にしながら
ホースでジョボジョボと
コーラやラムネ、お酒が入った
ビニールプールに水を入れる。

















朝ごはんを食べて
テヒョナが店に出ると
それを見たホソクって人が
また島中に言いふらしたらしく









今、ギャル系女子が店に殺到している。



















「ほらテヒョンくん！お菓子買ったから番号教えて！」









TH「ごめーん、俺スマホ持ってないんだ！イヒヒ！」












「「「可愛いー！！！」」」





























馬鹿か。


それで許されるって


おかしいだろ。


今どきスマホ持ってないんだって


おかしいだろ。


それできゃーきゃー言う奴らも


おかしいだろ。

















そもそも何で私がテヒョナの提案した

ビニールプールに水と氷を入れて

ジュースやらお酒を売るってのを

用意してんだ。


私は姉だぞ？


おかしいだろ。



























そんな事をぶつぶつ小さい声で
呟きながらホースを握り
ジョボジョボと水を入れていると






















YG「なに呪文唱えてんだよ。」









この時間に聞こえる筈の無い
ユンギさんの声が聞こえて
横を見るとユンギさんが立っていた。






















「ユンギさん！何でこんな時間に？部活は？」









YG「試合が負けて引退したから…てかなんだそれ」









そう言ってビニールプールを指差す
ユンギさん。









「弟の提案でこれで売ったら売れるんじゃないかって、どうです？涼しげでしょ？」
















そう言ってゆっくりしゃがみ込み
プールに溜まる水に手を入れながら
呟いた私に









YG「…まぁ、確かにな。」









そう呟き
私の隣にしゃがみ込むユンギさん。









爽やかな甘い匂いがして
心臓がドクッと変な音を立てた。







.

14本目→←12本目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す