├ ページ8
【過去】
月乃は小さい頃。というか小6〜中3までいじめを受けていた。女子の妬みとは怖いものだ。かなり陰湿ないじめや典型的なものまでやっていた。
無視はもちろんのこと、机に落書きをしたり上履きを隠したり。それが続き、終いには暴力沙汰までにもなってしまう。それでも教師に言えなかったのは月乃の優しさなのだろうか。いや、違う。いわゆる脅しだ。
彼女らは、月乃にいじめを受けていることを言えば親まで殺すと言い始めたのだ。彼女らは面白半分だったが、冷静な判断ができなかった月乃はそれが嫌でいじめられていることをずっと黙っていた。
人に合わせる、というとのはここまでくるとわかるだろう。月乃は人の目を気にして、人にいじめられていたことが理由とされている。彼女にとってこれまでの経緯は全て「トラウマ」として心の中にずっとこびりついている。このことを思い出すと吐き気がしたり、下手したら過呼吸になることがあるほどである。
そのため高校は知り合いも誰もいないところへ受験して引っ越しをした。今はいじめを受けていないが、いついじめが起こるのかがわからないためあまり人には踏み入らないでいる。友好関係も広く浅く。親友なんていないのである。恋人なんてもってのほかである。
・
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Calla。 | 作成日時:2023年3月12日 22時